Google広告とYahoo!広告の違いとは?どちらを選ぶべきか徹底解説!

2025/11/26 WEB広告

初めて広告の配信を行うときに悩むポイントの一つが「Google広告」と「Yahoo!広告」どちらで始めるか、です。

どちらの媒体も強みや特徴があり、それぞれ異なるため「どちらにすれば良いかわからない…」という方も多いかと思います。

そこでこの記事ではGoogle広告とYahoo!広告の基本概要からメリット・デメリットについて解説します。
記事後半からは、どちらの広告で運用をするのが向いているのかについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Google広告とYahoo!広告の基本

まずはGoogle広告とYahoo!広告の基本的なことを紹介します。

Google広告とは?

Google広告は、世界で85%のシェアを誇る検索エンジン「Google」が提供している広告サービスとなります。
ユーザー数が多く、国内外からのアクセスも多いのが特徴です。

Google広告は低予算でも配信でき、これから初めて広告運用を行う方にもオススメの媒体と言えるでしょう。
なお、Google広告で配信できる広告は下記の8種類です。

  • 検索キャンペーン
  • ディスプレイキャンペーン
  • 動画キャンペーン
  • P-MAXキャンペーン
  • スマートキャンペーン
  • アプリキャンペーン
  • デマンドジェネレーション
  • ショッピングキャンペーン

Googleの検索エンジンはもちろん、YouTube・Gmail・Google mapなど200万以上のWebサイトに広告が掲載されます。

関連記事:スマートアシストキャンペーンとは?メリット・デメリットから設定方法まで解説!
関連記事:P-MAXの運用方法|戦略的に広告効果を高める5つのポイントを徹底解説

Yahoo!広告とは?

Yahoo!広告は「Yahoo!JAPAN」と提携サイトに広告の配信ができるサービスを指します。
月間ページビューは約830億で、日本のインターネットユーザー8割(8,500万人)に利用されています。

Googleに比べれば全体のユーザー数は劣ります。
しかしYahoo!広告はYahoo!JAPANが提供している大手企業サイトを中心に広告配信されるため、配信先の信頼性は高いと言えるでしょう。

そのため自社広告のブランドイメージを崩したくない場合にオススメです。

配信できる広告は…

  • ディスプレイ広告
  • 検索広告
  • ショッピング広告

上記3種類です。

Google 広告とYahoo!広告の違いは?

Google広告とYahoo!広告の違いを先にまとめると下記のとおりです。

  Google広告 Yahoo!広告
ユーザー層 10〜20代がボリューム層 40〜60代がボリューム層
広告の種類 8種類 3種類
ターゲティングの種類(リスティング広告) 8種類 4種類
審査時間 1営業日以内 3営業日前後
広告アセット 11種類 4種類
広告の掲載場所 Googleの検索結果や提携Webサイト200万以上 大手企業のWebサイトが中心

Google広告とYahoo!広告の比較

ここからはGoogle広告とYahoo!広告を比較していきます。
どちらの媒体を使うかの判断材料にもなると思うので、一緒に見ていきましょう!

ユーザー層

Googleのユーザー層は「10〜20代」と若年層の利用が多い傾向にあります。

一方Yahoo!JAPANを利用しているユーザーのボリューム層は「40代〜65歳以上」が男女ともに約65%を占めており、ユーザーの年齢層はYahoo!JAPANの方が高めです。

 

またGoogleの方が男性ユーザーの利用も多い結果になっています。
なおYahoo!広告は「パソコンユーザー」が多く、Google広告は「スマホユーザー」が多いということもわかっています。

ターゲティング

Google広告・Yahoo!広告、どちらのリスティング広告もターゲットを選定する機能があります。
たとえば「20代男性向けに広告を配信したい」「関東地方を中心に広告を流したい」など、自社の商品とマッチするターゲット層へ向けて広告を配信する機能です。

具体的な機能は下記のとおりです。

  Google広告 Yahoo!広告
ユーザー属性 ◯(ディスプレイ広告のみ)
リターゲティング(リマーケティング)
地域
曜日・時間帯
デバイス属性
購買意向の強いユーザー層
類似ユーザー
アフィニティカテゴリ ×
カスタムアフィニティ/オーディエンスリスト
カスタマーマッチ/カスタムリスト
カスタムインテント/オーディエンスリスト

年齢・地域

年齢・地域のターゲティングも、それぞれ設定できる範囲が異なります。

  Google広告 Yahoo!広告
年齢 18〜24歳・25〜34歳・35〜44歳
45〜54歳・55〜64歳・65歳以上・不明
15〜19歳・20〜24歳・25〜29歳・30〜34歳
35〜39歳・40〜44歳・45〜49歳・50〜54歳
55〜59歳・60〜64歳・65〜69歳・70歳以上
不明
地域 都道府県・市区町村(一部)・半径指定 都道府県・市区郡

上記表のとおり、Yahoo!広告の方がより細かい年齢のターゲティングが可能です。

広告の種類

前述したとおりですが、Google広告は…

  • 検索キャンペーン
  • ディスプレイキャンペーン
  • 動画キャンペーン
  • P-MAXキャンペーン
  • スマートキャンペーン
  • アプリキャンペーン
  • デマンドジェネレーションキャンペーン
  • ショッピングキャンペーン

上記8種類あります。
一方Yahoo!広告は…

  • ディスプレイ広告
  • 検索広告
  • ショッピング広告

上記の3種類が挙げられます。

文字数

項目 Google広告 Yahoo!広告
広告見出し(Google)
タイトル(Yahoo!)
半角30文字まで 半角30文字まで
説明文 半角90文字まで 半角90文字まで

2020年8月にYahoo!広告の文字数も変更されました。
結果的にGoogle広告とYahoo!広告の文字数は同じ条件となっています。

使用できるバナーサイズ

バナーサイズはGoogle広告とYahoo!広告どちらも共通して利用できるサイズに加え、それぞれでのみ使用できるサイズがあります。

共通して利用できるサイズ 160×600・300×250・320×50・320×100・468×60・728×90
Google広告で利用できるサイズ 336×280
Yahoo!広告で利用できるサイズ 600×500・640×100・640×200

入稿規定

細かい規定ですが、Google広告とYahoo!広告では句読点や記号のルールも異なります。

記号 Google広告 Yahoo!広告
!(感嘆符)
?(疑問符)
%(パーセント)
、 。(句読点) ◯(全角) ◯(全角)
, .(カンマ・ピリオド) ◯(半角)
&(アンド)
””(コーテーション)
/(スラッシュ)
#(シャープ)
:(コロン)
<>【】(括弧) ◯(全角) ◯(一部除き全角)
$(ドル) ◯(半角) ◯(半角)
-(ハイフン)
¥(円) ◯(全角) ◯(全角)
・(中黒) ◯(全角) ◯(全角)
〜(から) ◯(全角)
…(三点リーダー)
〜(波ダッシュ) ◯(全角)

掲載場所

Google広告とYahoo!広告の掲載場所は大きく異なります。

Google広告の掲載場所 Yahoo!広告の掲載場所
Googleの検索結果 Yahoo!JAPANの検索結果
Google マップ  Yahoo!ニュース
Google Play Yahoo!知恵袋
Gmail ヤフオク!

上記の掲載場所はどちらも一部です。
Google広告の具体的な掲載先は公開されていませんが、少なくとも200万以上のWebサイトと提携しています。

一方Yahoo!広告の掲載先は「Yahoo!広告掲載メディア一覧」から確認でき、基本的に大手企業のWebサイトが中心です。

掲載される「場所」だけで見れば、Google広告の方が多い結果となります。

審査時間

Google広告 1営業日以内(通常)
Yahoo!広告 3営業日前後

審査時間はGoogle広告の方が早く、Yahoo!広告の方がGoogle広告より審査が厳しいと言われます。

広告アセット

広告に表示する内容のカスタマイズができる「表示オプション」の種類はGoogleの方が多いです。

Google広告 Yahoo!広告
コールアウト表示オプション 電話番号オプション
サイトリンク表示オプション クイックリンクオプション
電話番号表示オプション カテゴリ補足オプション
構造化スニペット表示オプション テキスト補足オプション
住所表示オプション
価格表示オプション
アフィリエイト住所オプション
アプリリンク表示オプション
販売者評価の表示オプション
プロモーション表示オプション

Google広告の場合、基本情報や電話番号、住所・アプリリンク・レビューなどの表示が可能です。
そのため販売拠点やアプリへの導線を強化したい場合は、Google広告の方が有利な傾向にあります。

Google広告とYahoo!広告のメリデメと向き不向き

ここからはGoogle広告とYahoo!広告のメリット・デメリットから、どちらの広告を利用するのが向いているのかを紹介します!

Google広告のメリット・デメリット

メリット

大きなメリットが、国内外でシェア1位の検索エンジンに広告を配信できる点です。
多くのインターネットユーザーがGoogleを使用しているため、より多くのターゲット層に広告を配信できます。

さらにGoogle広告では「スマートキャンペーン」や「自動入札機能」など、広告運用をアシストする機能が数多くあります。
そのため広告運用を初めて行う方でも利用しやすいのもメリットの一つです。

また広告にかけるコストも広告主が設定できるため、低コストで運用することも可能です。

デメリット

Google広告のデメリットが競争相手の多さです。
誰でも始めやすいのがGoogle広告の魅力ですが、逆にライバルとなる広告主が多く、クリック単価が高くなる傾向にあります。

たとえばリスティング広告でキーワードを設定する際、人気のキーワードだとクリック単価も高くなりやすいです。
「ダイエット」「金融」「就職」「不動産」関連の商材は顧客単価も高い分クリック単価も高くなる傾向があり、結果獲得単価が跳ね上がる可能性もあります。

Google広告が向いている場合

初めて広告運用をする

広告の運用が初めての場合、Google広告から始めるのをオススメします。

シンプルにユーザー数が多く、国内外問わずターゲットにすることができるのも大きいです。
Googleはシェア率が圧倒的に高いため、商材を選ばず使用可能であることは初心者向きと言えます。

さらにAIによる自動入札機能の精度が高く、初めての方でも運用しやすい機能が搭載されていることも理由の一つです。

若年層向けの広告を配信する場合

前述のとおりGoogleは若年層ユーザーが多いため、扱う商材が若年層向けであればGoogle広告の方が向いているでしょう。

また、スマホユーザーがターゲットの場合にもGoogle広告の方がマッチしています。

海外からの集客も検討している

Googleは世界でシェアNo.1の検索エンジンです。

海外からのアクセスも多いため、海外からの集客も検討している場合はGoogleがオススメです。

Yahoo!広告のメリット・デメリット

メリット

Yahoo!JAPANの関連サービスである「ヤフオク!」「Yahoo!知恵袋」など、さまざまな関連サービスに広告配信ができるのはメリットと言えるでしょう。

また、Yahoo!広告の配信先はYahoo!JAPANが提携する大手企業が中心なので、信頼できる媒体へ広告配信できるのもメリットです。

さらに日本企業のヤフー株式会社が広告のガイドラインを設定し、厳格な広告審査を行っています。
そのため信頼度の高い配信元であることも魅力の一つです。

デメリット

Yahoo!広告は広告がクリックされた時にお金がかかる「クリック課金」が基本です。

またGoogle広告に比べて広告の審査が厳しく、掲載停止が起こりやすい点もデメリットと言えるでしょう。
その他のデメリットとして、海外からの集客を検討している場合はあまり向きません。

Yahoo!広告が向いている場合

ターゲットの年齢層が高い

ターゲットとする年齢層が高い場合、Yahoo!広告を使用する方が向いているでしょう。
前述のとおりYahoo!JAPANを利用しているユーザーのボリューム層は「40〜65歳」が男女ともに約65%を占めています。

広告の配信先が信頼できるものが良い

Yahoo!広告の場合、配信先が大手企業のサイトが中心となります。
一方Google広告の場合、YouTubeやGoogle Playなど不特定個人のスペースに表示される可能性があります。

そのため配信先が信頼できる媒体の方が良い場合は、Yahoo!広告を利用する方が良いでしょう。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました!

今回はGoogle広告とYahoo!広告の違いから、どちらの広告が向いているのかについて解説しました。
Google広告の特徴は、

  • 世界No1シェアを誇る検索エンジン
  • 「10〜20」歳の利用が多い
  • スマホユーザーが多い

ことが挙げられます。
一方Yahoo!広告は、

  • 「40〜65」歳の利用が多い
  • パソコンユーザーが多い
  • 広告配信先は大手企業Webサイトが中心

Google広告とYahoo!広告はどちらも特徴や強みが異なるため、ターゲット層や商材に合わせて選ぶことが大切です。
どちらの強みが自社の広告とマッチしているのかを検討し、効率的な広告運用を目指しましょう。

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HARIKIRI編集部

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