【基礎編】Yahoo! 広告の基本と運用方法とは?成果を出す方法についても解説!

2025/11/26 WEB広告

この記事では、Yahoo! 広告の運用を検討している方、またはすでに運用している方向けに、Yahoo! 広告の特徴や運用のコツを紹介します。

自社商品PRのためにYahoo! 広告を運用したいが、方法がわからない方、すでに活用しているものの、思うように成果が出ない経営者や企業の担当の方も多いのではないでしょうか。

この記事を最後まで読めば、Yahoo! 広告のメリットやデメリット、効果的な運用の仕方などを把握できるでしょう。ぜひ参考にしてください。

運用の前にYahoo! 広告の仕組みを理解しよう

Yahoo! 広告は、日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」や提携サイトに広告を掲載できるサービスです。

Yahoo! 広告は、主に検索広告とディスプレイ広告、ショッピング広告の3種類があります。
それぞれの配信方法において、広告の掲載位置、つまり掲載順位が変動する仕組みを持っています。

Yahoo検索広告の掲載順位はオークションランクによって決定します。

  • 入札価格
  • 広告の品質
  • インターネットユーザーが検索に至った背景(コンテキスト)
    オークションランクを算出する際は、主に以下の要素が考慮されます。 

    • インターネットユーザーが入力した検索キーワード
    • 検索時のインターネットユーザーの所在地
    • 使用しているデバイス
    • 検索した時刻
    • 検索語句の性質
    • 同じページに表示される他の広告と検索結果など

オークションランクは上記によって構成されます。
詳しくはヘルプをご参照ください。

Google広告との違いは?

Yahoo! 広告のほかに検索エンジンが提供する人気媒体に、Google広告があります。Google広告との違いから、Yahoo! 広告の特徴をつかんでみましょう。

 

Yahoo! 広告

Google広告

掲載先

* Yahoo!JAPANの検索結果

* ヤフー株式会社の提供・提携するサービス、アプリ、サイト

* Googleの検索結果

* Googleマップ

* Google Play

* Gmail

* YouTube

* Googleが提携しているサイト、アプリ

利用者の年齢層

高齢者層が多い

* 男女とも65歳以上が最多

* 40代以上が80%以上を占める

若年層が多い

* 男性は40代、女性は20代が最多

* 20~40代がいずれも22~23%と多い

利用者の性別

男性約52% 女性約48%

男性約63% 女性約36%

利用者が使用するデバイス

PCを使う割合が高い

スマホを使う割合が高い

まとめると、Yahoo! は利用者の年齢層が高く、PCをよく使うユーザーが多いことがわかります。これらの特性を理解してターゲティングすると、より成果を上げやすくなるでしょう。

Yahoo! 広告には2種類ある

Yahoo! 広告には「検索広告(リスティング)」と「ディスプレイ広告」の、2種類の出稿方法があります。自社商品にマッチした広告にするために、それぞれの特徴をよく把握しておきましょう。

検索広告(リスティング)

検索広告(リスティング)とは、ユーザーがYahoo! JAPANで検索した際、検索結果ページの主に上部に表示される広告です。

広告文はテキスト形式で、検索意図に合った内容を表示できるため、購買意欲が高いユーザーに直接アプローチできることが特徴。入札価格と広告品質によって表示順位が決まり、クリック課金型で効率的に広告を運用できます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Yahoo! JAPANのトップページや提携サイト、アプリ上に表示される広告です。画像や動画、テキストなど、幅広い形式があります。

視覚的に訴求力が高く、ブランド認知の向上や幅広いユーザーへのリーチが可能であることがポイント。興味関心や属性、閲覧履歴などに基づいてターゲティングすると、より精度を高められるでしょう。

予算は、クリック課金型やインプレッション課金型から選択できます。

Yahoo! 広告を運用する3つのメリット

広告媒体が数多く存在するなかで、ひとつを選ぶのはむずかしいものです。自社商品にマッチするかを判断するために、Yahoo! 広告ならではのメリットを知っておきましょう。

Yahoo! 広告には以下のような強みがあります。

国内屈指のユーザー数

Yahoo! 広告は、日本最大級のポータルサイトYahoo! JAPANに広告を掲載できることが大きな武器です。

Yahoo! JAPANの月間アクティブユーザー数は約8,400万人。日本人の約8割がアクセスしている計算になります。たくさんの人に認知されることが重要な広告において、膨大なユーザー数は大きなメリットになるでしょう。

さらに「Yahoo! 知恵袋」や「ヤフオク!」などの提携サイトや、アプリを通じた広告配信も可能。ターゲティング次第でさらにアプローチできる層は広くなります。

低予算から掲載できる

Yahoo! 広告は、少額の予算から運用を開始できる点も魅力です。

さらに、日予算や入札額を細かく設定できるため、費用対効果を重視した運用も可能です。これにより、中小企業や個人事業主でもリスクを抑えながら効果的な広告運用を実現できるため、幅広い利用者に選ばれています。

掲載順位が公平に決められる

Yahoo! 広告では、掲載順位が「入札額」と「広告の品質スコア」に基づいて公平に決められます。予算のみで掲載順位を決められることがないため、広告主にとって大きなメリットでしょう。

品質スコアは、広告文の関連性やランディングページの利便性、クリック率などを総合的に評価する指標です。適切なターゲティングや広告文の工夫次第で、低予算でも高い順位を獲得できる可能性があります。

Yahoo! 広告にデメリットはある?

Yahoo! 広告を運用することにデメリットがないかどうかも確認しておきましょう。デメリットが大きな問題とならないようであれば、Yahoo! 広告がマッチする確率がより高まります。

Yahoo! 広告は数多くの優位性があるおすすめの媒体ですが、以下の点は、場合によってはデメリットになる可能性があるでしょう。

  1. ターゲット機能が比較的少なめ
    Google広告と比較して、ターゲティングの選択肢が少なく、細かなユーザー層へのアプローチがむずかしい場合があります。
  2. 広告審査が厳格で時間がかかる
    Yahoo! 広告は、広告の信頼性を守るため、約3営業日かけて厳格な審査が行われます。そのため、いち早く広告配信したい場合はスケジュールに間に合わないかもしれません。
  3. ユーザー層の偏り
    「Google広告との違いは?」の項目で解説した通り、Yahoo! JAPANは中高年層の利用者が多く、若年層へのリーチが限定的になることがあります。若年層を主要なターゲットとする場合、他の広告媒体と併用することが効果的です。

【実践】Yahoo! 広告のスムーズなはじめ方

ここからは、実際にYahoo! 広告をはじめる手順を見てみましょう。事前に確認しておくことで、スムーズに運用をスタートできますよ。

これから広告運用をはじめる方はぜひ参考にしてください。

Yahoo! 広告アカウントの作成前に用意するもの

アカウント作成前に、以下の情報をあらかじめ確認しておきましょう。

  • 企業情報(企業名・住所・電話番号など)
  • 企業メールアドレス
  • 携帯電話番号
  • WebサイトのURL
  • 決済用クレジットカードまたは銀行口座の番号

Yahoo! ビジネスIDを取得する

まず、Yahoo! 広告を利用するには、Yahoo!ビジネスIDの取得が必要です。公式サイトの申し込みページから無料でアカウントを作成しましょう。

以下の手順で行います。

  1. Yahoo! 広告 お申し込みページを表示する
  2. 携帯電話番号を入力してSMS認証を行う
  3. 属性入力の画面に切り替わるので、必要情報を入力して登録する
  4. 画面の指示に沿って進み、登録完了画面が表示されたら、Yahoo! ID取得完了

このIDは広告管理ツールへのログインや、広告運用に必要な各種設定に使用します。

Yahoo! 広告申し込みをする

続いて、Yahoo! 広告 お申し込みページから広告申し込みを行いましょう。

以下の手順で行います。

  1. Yahoo! 広告 お申し込みページを表示する
  2. 取得したYahoo! IDでログインする
  3. 画面の指示に従って、申し込み情報を入力する
  4. 規約を確認し、同意する
  5. メールアドレスと電話番号による認証を行う
  6. 「ご登録ありがとうございます」と表示されたら申し込み完了

申し込み完了後、[運用ツールの選択画面へ(ログイン)]から、検索広告及びディスプレイ広告をはじめられます。

各種項目の設定

ではいよいよ、配信する広告の設定に移りましょう。設定方法について、LINEヤフー公式サイトが以下のように解説しています。

“アカウントの開設から広告出稿までの流れを簡単に説明します。Yahoo! 広告での広告掲載を開始する際は以下の3ステップで進めてください。

  1. 検索広告にログインし予算を設定:「Yahoo! 広告 広告管理ツール」にログインし、1カ月の広告予算をもとに、キャンペーンの1日あたりの予算とクリック単価を決定します。
  2. 広告とキーワードを設定:キャンペーン、広告グループ、キーワード、広告を作成し、広告費用を入金します。作成された広告内容は、Yahoo! 広告のガイドラインに基づいて審査されます。
  3. 広告の掲載開始:広告審査が完了し、広告費用がアカウントに反映されたら、広告掲載が開始されます。審査状況は広告一覧画面から確認可能です。”

引用元:[LINEヤフー for business|Yahoo! 広告のアカウント作成方法!申し込みから設定などの始め方を解説](最終閲覧日2024年12月23日)

Yahoo! 広告を効果的に運用する4つのコツ

もちろん、Yahoo! 広告はただ闇雲に運用するだけでは、成果を上げることがむずかしいものです。さまざまな角度から戦略を立て、運用してからも改善を重ねていきましょう。

よりYahoo! 広告の効果を向上させるためのコツを以下に紹介します。

ターゲットを明確にする

広告運用を効果的に行うためには、ターゲット層を明確に設定することが何よりも重要です。ターゲットを絞ることで、広告がより適切なユーザーに届き、成果に直結しやすくなるでしょう。

特に、年齢、性別、地域などの設定を忘れずに行ってください。そうすることで、広告の内容や配信時間帯を最適化できます。さらに、無駄な広告費を削減でき、投資対効果の向上も期待できます。

本記事前半で紹介したように、Yahoo! のユーザーは高齢者層が多いことなども念頭に置いてターゲット設定してみましょう。

最適な入札額を設定する

Yahoo! 広告では、入札額を適切に設定することが非常に重要です。入札額が高すぎると、予算を無駄に消費してしまいますが、低すぎると広告が表示されにくくなります。

最適な入札額を見つけるためには、広告の目的に応じて調整することが必要です。
例えば、クリック数を重視する場合はクリック単価を下げる設定をし、コンバージョン数を重視する場合は自動入札を使用して、コンバージョンの角度の高いユーザーに対して高い入札単価を払えるように設定します。

自動入札機能に関してはこのあと詳しく解説しますので、ぜひ活用してみましょう。入札の精度を高めながら、自動化することで時間の節約が可能です。

アカウントを定期的にメンテナンスする

広告運用は一度設定したら終わりではありません。成果を定期的に確認し、アカウントのメンテナンスを行いましょう。

キーワードの追加や除外、広告文の更新、入札額の調整など、運用中に得られたデータをもとに改善を加えると、広告の精度は徐々に改善されていきます。

例えば、反応のよい効果的なキーワードや、成果の出たターゲット層はありませんでしたか?結果が出たポイントは把握して継続し、そうでなかったものは改善することで、少しずつ広告の効果を最大化できるでしょう。

【便利】Yahoo! 広告で知っておくとよい機能

Yahoo! 広告を効率的に運用するために、いくつか便利な機能が用意されています。使いこなせると時間とエネルギーを節約できるため、ぜひチェックしてみてください。

自動入札機能

Yahoo! 広告の自動入札機能とは、システムが入札価格を調整してくれる機能のことです。コンバージョン単価や広告費用対効果などの目標を設定すると、予算を自動配分してくれます。検索広告とディスプレイ広告の両方で利用可能です。

入札作業の手間を省けるため、広告運用にかかる時間を大幅に削減できるでしょう、

ただし適切な目標設定と一定の学習期間が必要であるため、初期段階で手動入札でデータを蓄積してから、自動入札に移行するとよいでしょう。

最適化提案機能

Yahoo! 広告のパフォーマンスを向上させたい場合は、「最適化提案機能」を活用しましょう。

一定期間広告を運用していると、システムが自動的に最適化提案を行い、キーワードや入札額の調整、広告文の改善案などを最適化スコアの下部に表示してくれます。

内容は毎日更新されるため、こまめにチェックすることがおすすめ。提案に合わせてキーワードを追加・変更したり、予算を調整したりしてみましょう。

【要チェック】知っておくと便利なYahoo! 広告の評価指標

Yahoo! 広告を運用するうえで、知っておくと便利な評価指標を見てみましょう。以下のような指標の意味を知り、定期的にチェックすることで、広告の効果性を確認できます。

インプレッションシェア損失率(予算)

インプレッションシェア損失率(予算)は、予算不足が広告の機会損失に影響した割合を示す指標です。つまり、広告が表示されるべき回数に対して、予算の不足が原因で表示されなかった割合を表しています。

改善するには、広告予算の増額や、設定されたキャンペーンの入札額を見直すことが有効です。また、競合と差別化して広告表示回数を確保するために、予算をどこに配分するかも工夫してみましょう。

インプレッションシェア損失率(ランク)

インプレッションシェア損失率(ランク)は、広告ランクが低いことが、広告の機会損失に影響した割合を示す指標です。つまり品質スコアや入札額が不十分であり、競合と比較して競争力が落ちていることを示しています。

改善するには、広告文やキーワードの最適化、入札額の調整などを行いましょう。品質スコアを上げるためには、関連性の高いキーワードを使用し、魅力的でクリックされやすい広告文を作成することが重要です。リンク先のランディングページの質を高めることによっても改善できるでしょう。

まとめ

Yahoo! 広告の運用方法について解説しました。

圧倒的なユーザー数を誇るYahoo! に広告を掲載できるYahoo! 広告は、どんな企業にもおすすめの広告媒体です。特徴や運用のコツを理解することで、広告の成果を最大化できるでしょう。

運用のはじめ方やコツ、成果の改善方法についても解説したので、ぜひ本記事を参考に、Yahoo! 広告をはじめてみてくださいね。

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HARIKIRI編集部

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