Google広告(運用型広告)で配信が出ない原因と対策
2023/04/20 WEB広告広告を出して早く集客したいのに、なぜか配信が出ないなんてなったら困りますよね。
そこで、当社がこれまで経験して(見て)きた、Google広告をはじめとした運用型広告で配信が出ない時に確認すべきポイントと、原因&対策をまとめました。
広告運用の経験がある人にとっては「そんな当たり前のことは知っている!」と突っ込みたくなる内容が多いのは承知の上ですが、弘法にも筆の誤りということで、騙されたと思ってチェックしてみてください。
目次
よくある原因と対処法(基本編)
広告アカウントが停止されている(入金不足、請求エラー)
当たり前ですが、広告アカウント自体がロックされてしまうと広告配信ができません。
レギュレーション違反で強制ロックになるケースもありますし、長期間放置したことでアカウントが解約状態になることもあります。アカウントが停止されている場合は恐らくアラートが出ているのですぐ気づけると思いますが、まず最初にチェックすべき項目となります。
また、前払い制になっているアカウントの場合は、入金額が足りないと配信が出ません。残高をチェックしましょう。
クレジットカード払いの場合でも、たまにカード会社側の有難迷惑なセキュリティロックで請求ができず止まってた、なんてこともあるので、請求ステータスが問題ないかを確認しましょう。
アカウントの上限予算に到達している
Google広告やYahoo広告などでは、実は日々の運用調整に使う日予算以外にも、アカウント単位で予算が設定できます。基本的には月単位で設定するものなので、利用金額がこれを超えると全く配信が出なくなってしまいます。
基本的には管理権限があれば設定できる項目なので、予算上限に達している場合は予算を再設定しましょう。
配信ステータスがオフになっている
これは基本中の基本で、「まさか自分がそんなミスするわけない」と思う人もいると思いますが、実際にやってる人を見たことがあるので書いておきます。
特に注意したい点として、例えキャンペーンの配信ステータスがオンになっていたとしても、
- 広告グループ
- キーワード
- 広告
のどれかがオフ(一時停止)になっていれば、配信は出ません。
キャンペーン内の各項目もオンになっているか確認しましょう。
開始日より前 or 終了日を過ぎている
配信ステータスとも同様で、当たり前なのに見落とされることがある項目です。
- 予定していた開始日より先に始めることになってキャンペーンをオンにしたが、開始日は先の日付になっている
- 以前に終了日を使って停止したキャンペーンで、終了日を変更することを忘れていた
なんてことがたまにあります。
また、年末年始で年を跨ぐタイミングなどは年を間違えやすいので、特に注意しましょう。
なお、Google広告やYahoo!広告はキャンペーンの設定で終了日を設定しますが、Meta広告(Facebook広告)などの一部媒体ではキャンペーンより下層の広告セットで終了日を設定するため、それも見落とさないように注意してください。
広告が審査中(不承認)
どの運用広告媒体でも、原則として広告には配信前に審査が入ります。
この承認が出る前、もしくは不承認になった場合は配信が出ないので、広告審査ステータスも要確認なポイントになります。
審査ステータスの確認方法は媒体によって異なりますが、多くの媒体では
- 審査ステータスの列が表示できる
- 審査ステータスで「審査中」や「不承認」がフィルターできる
という仕様になっていると思いますので、こちらも確認してみましょう。
ターゲティングを絞り過ぎ
広告の配信対象となるターゲティングが狭すぎると広告配信が出なくなることもあります。
例えばGoogleディスプレイ広告の場合、
- オーディエンス
- 配信面(トピック、プレースメント)
- ユーザー属性(年齢、性別、世帯収入、子供の有無)
- スケジュール(曜日・時間帯)
はそれぞれAND条件、つまり絞り込みになるので、各条件を掛け合わせたら、ターゲットが1人もいませんでした、ということもあり得ます。
この場合は、本当に必要なターゲティング条件は何かを再度検討して、設定変更を検討しましょう。
また、リターゲティング(リマーケティング)などのオーディエンスリストを使ったターゲティング配信を行う場合、配信対象のUU数が少なすぎると、配信が出ないことがあります。
リストを使ったターゲティング配信の場合は、リストに十分なボリュームがあるかも確認しましょう。
入札単価が低すぎる
入札単価が極端に低いと、他の設定が問題なくても広告が配信できません。
ディスプレイ広告ではよっぽどターゲティングを絞って極端に低い入札単価にしない限り、多少はインプレッションが出るケースが多いです。
一方、リスティング広告で競合性の高いキーワードの場合、数百円で入札しても配信が出ないこともあります。Google広告のキーワードプランナーなどを活用して、適正な入札単価を調査してみるのも良い手だと思います。
自動入札が上手く機能していない
これは意外とあるあるなのですが、新規のキャンペーンを最初から自動入札(例:コンバージョン数の最大化の入札戦略)で開始した場合、全然配信が出ないことがしばしばあります。
これは配信実績が無いため、機械学習に必要なデータが足りておらず、結果として適正な入札単価でオークションに入れていないことが原因だと考えられます。
対策としてはシンプルに一度入札戦略を手動入札に変更し、マニュアルである程度配信が出る単価に調整→その後、配信が安定してから自動入札に切り替えると上手くいくことが多いです。
検索(リスティング広告)で配信が出ない原因と対処法
キーワードがニッチ過ぎる
リスティング広告(検索広告)で登録しているキーワードがニッチ過ぎる場合、そもそも検索されないので、広告が配信されないというケースがあります。
また、検索はあったとしても、新商品の固有名詞などで過去に検索自体がなかったキーワードの場合、「サスペンド」と言って実際に検索しても広告が掲載されないことがあります。
この場合は、ある程度検索数が増えれば広告が出るようになりますが、それまで待てない場合や、配信ボリュームを出したい場合は、固有名詞以外の一般キーワードも登録して広告配信することをおすすめします。
除外キーワードが干渉している
これはあまり見ることのないケースですが、稀に登録キーワードと除外キーワードが干渉していて配信が出ないというケースがあります。
例えば [リスティング広告] というキーワードを完全一致で登録しているのに、除外キーワードにも「リスティング広告」が登録されている場合です。
普通にしっかり設計して運用していれば起こらないとは思いますが、特に他の人から引き継いだアカウントの場合は、念のためチェックしてみると良いでしょう。
まとめ
ということでこの記事では、Google広告をはじめとした運用型広告で配信が出ない理由として
- 広告アカウントが停止されている(入金不足、請求エラー)
- アカウントの上限予算に到達している
- 配信ステータスがオフになっている
- 開始日より前 or 終了日を過ぎている
- 広告が審査中(不承認)
- ターゲティングを絞り過ぎ
- 入札単価が低すぎる
- 自動入札が上手く機能していない
- キーワードがニッチ過ぎる
- 除外キーワードが干渉している
を紹介しました。
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という方は、私たちが力になれるかもしれないので、お問い合わせページからこっそりご連絡ください。