Google広告で地域設定する手順から注意点まで徹底解説!
2024/11/19 WEB広告Googleで広告配信をするときに大事なのが「ターゲット」を決めることです。
ターゲットとは「自社の商品を買って欲しい人」や「特定の地域に住んでいる人」などを指します。
たとえばあなたがパン屋を経営して「東京在住の人」がターゲットなら、当然東京に住んでいる人がターゲットです。
逆に「大阪在住の人」へ向けて広告配信しても、ターゲットではないのであまり意味がありません。
さらにターゲットではないユーザーへ広告が配信されてしまうと、広告費用が余分にかかってしまいます。
状況にもよりますが、東京で店舗を構えているのに大阪の人がわざわざ広告を見て来店する可能性は低いためです。
そのため広告はターゲット層を中心に配信することが、費用対効果を最適化するためにも大切です。
そこでぜひ知ってほしいGoogle広告の機能が「地域設定」です。
地域設定を行うことで特定地域のユーザーに広告が表示されるため、自分たちが広告を届けたい地域へ配信することができます。
本記事ではGoogle広告で地域設定する手順からメリット・注意点を紹介し、後半からは地域設定の効果的な使い方を解説します。
本記事だけでGoogle広告の「地域設定」に関することはご理解いただけると思うので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
Google広告の地域設定とは?
記事冒頭でもお伝えしたとおり、「地域設定」とは指定したエリアに絞って広告配信をする機能です。
具体的に説明します。
たとえば東京でパン屋を営んでおり、東京に住んでいる人のみがターゲットならば、「東京在住の人」にチラシを配るのと同じ感覚です。
特定地域に絞って広告配信できるのが「地域設定」となります。
地域設定を行うことで自社商品と関連のあるユーザーのもとへ広告が届きやすくなり、結果的にコンバージョン率UPも期待できます。
Google広告で地域設定する方法
それではさっそく地域設定のやり方について紹介します!
地域設定するメリットを知った上で試すか判断したい場合は、飛ばして後でご覧ください。
Google広告で地域設定をする方法は、
- 地名による設定
- 半径による設定
の2つがあります。
地名による設定
「地名による設定」では、対象となる地域でターゲットを設定することが可能です。
たとえば、
- 文京区、東京都、日本
- 千葉県、日本
- ニューヨーク、ニューヨーク州、アメリカ合衆国
などが挙げられます。
具体的な設定方法ですが、まずはGoogle広告にログインしましょう。
その後の流れは下記のとおりです。
- 左のメニュー内にある「キャンペーン」タブ→「キャンペーン」の順番で選択
- 該当するキャンペーンを選択
- 左のメニュー「オーディエンス・キーワード・コンテンツ」タブ→「地域」を選択
- 青の鉛筆マークを選択し、「住所」を選択
- 追加する地域を入力
検索候補に出てきた該当地域の「目標」を選択最後に保存を選択して終了となります。
なお③の「地域」を選択する段階で、「除外地域」の設定も可能です。
「配信する必要のない地域」がある場合は設定しておきましょう。
これにより広告が該当の地域で配信されないため、ムダな広告費を払わないためにもオススメです。
また、意図していない地域への広告配信も防げるため、効果的な広告運用が期待できます。
半径による設定
特定の地域を中心として、半径によりターゲティングを行うこともできます。
たとえば近隣住民の集客をしたい場合や、市区町村に対応していない地域で集客をする場合は「半径による設定」が便利です。
具体的な方法は下記のとおりです。
- 左のメニュー内にある「キャンペーン」タブ→「キャンペーン」の順番で選択
- 該当のキャンペーンを選択
- 左のメニュー「オーディエンス・キーワード・コンテンツ」タブ→「地域」を選択
- 青の鉛筆マークを選択し、「範囲」を選択
- 追加したい地域を入力
- 任意の値を入力し「km」を選択
最後に保存を選択して完了です。
ただ、地域設定をしてもそれで終わりではありません。
広告を配信した後「効果測定」を行なっていく必要があるので、次章から紹介します。
Google広告で地域設定をしたときの効果測定
地域設定をしたときは必ず広告効果を測定しましょう。
測定を行わないと費用対効果がどのくらいか分からず、広告費用を最大限活用できていない可能性があるためです。
測定するときに大事な指標は下記の3つです。
クリック率 | 広告がクリックされた割合を指します。地域ごとにクリック率を確認することで、効果のある地域を選定することが可能です。 |
コンバージョン率 | 広告を見たユーザーが実際に商品の購入・問い合わせをした割合です。 |
表示回数 | 広告が表示された回数を地域ごとに表示します。通常は表示回数の多い地域を優先して広告配信を行います。 |
いずれの指標も広告運用をする中で非常に大切な項目です。
広告配信を行う場合、一度設定しただけではうまくいかないケースも多いです。
そのため設定した地域などの「分析」「改善」を繰り返し行い、泥臭く最適な広告配信を模索し続けていくことが非常に大切です。
Google広告で地域設定するメリット
ここからはGoogle広告で地域設定をする4つのメリットについて紹介します。
顧客のニーズに合わせることができる
地域設定を行うことで、それぞれの地域に適した広告を配信することができます。
たとえば北海道と沖縄では気温が大きく異なりますよね。
この場合北海道では「使い捨てカイロ」や「ハンドクリーム」は売れやすいですが、暖かい気温が続く沖縄では売れづらいはずです。
このように地域ごとに適した商品を広告配信できるのも「地域設定」を行うメリットと言えます。
費用対効果を最適化できる
地域設定を行うことで関連性の高いユーザーへ広告が届きやすくなります。
たとえば下記の方がGoogleで広告配信を始めたとします。
- ラーメン屋を経営
- 所在地:東京
- ターゲット層:東京在住の人
この場合「東京在住の人」のみがターゲットなので、地域設定を「東京」のみに絞って広告を配信すると費用対効果の最適化が期待できるでしょう。
逆に地域設定をせずに広告配信をするのは、ターゲット層が「東京在住の人」なのに大阪や九州でもチラシ配りをしているのと同じになってしまいます。
つまりムダなクリックが発生し、余計なお金を支払う可能性があるということです。
もちろん全国に店舗を構えているケースであれば、地域設定をしないことも戦略の一つです。
しかしターゲット層が絞られている場合は、地域設定をすることで費用対効果の底上げにつながるでしょう。
市場調査が容易
地域設定を行い広告配信をすることで、特定の地域に対する調査がカンタンになります。
シンプルなことですが「東京都」だけに地域を絞って広告を配信すれば、東京都に住む中でどのくらいの人が広告に興味を持ってくれたのかもわかります。
このように地域ごとに反応をデータ化できるため、全体的なマーケティングにも応用することが可能です。
競争力向上
特定の地域で広告を配信することで、競合他社との差別化にもつながるメリットもあります。
たとえばあなたが文京区に住んでいて土地を探していたとしましょう。
その場合、
- 都内で買える不動産一覧
- 文京区で買える不動産一覧
上記2つの広告があれば、「文京区で買える不動産一覧」の方が目をひくはずです。
このように地域を絞ることで他社広告よりもクリック数が増える可能性もあり、競合との差別化につながります。
Google広告の地域設定をするときの注意点
最後にGoogle広告の地域設定をするときの注意点を5つ紹介します。
過度に広いターゲット地域設定をしない
たくさん集客をしたいがためにターゲット地域を広くすると、ターゲット層から外れたユーザーに届く可能性があります。
結果的に広告費用をムダに支払うことになる可能性があります。
しかしどの地域の人に絞って広告を配信するか決まっていない場合は、ある程度広めに地域設定をするのも戦略の一つです。
矛盾しているようですが、最初から地域を狭め過ぎると、今度は見込み客に広告が届かない可能性があるためです。
そのため、
- ターゲットが確定→地域を絞って広告配信
- ターゲットが不確定→ある程度地域を広げて広告配信→効果を見極め地域を絞って広告配信
どちらかの流れで地域設定を行うのがオススメです。
想定外のエリアから流入する可能性がある
Google広告の地域ターゲティングにおいて、
- 対象地域にいるユーザー
- 対象地域をよく訪れるユーザー
- 対象地域に関心を示したユーザー
上記を選択した場合、想定していなかったエリアから広告が配信される可能性があります。
たとえば沖縄の人が東京のパン屋に関心を持って検索を行った場合、「東京のパン屋」の広告が表示される可能性があるということです。
もし特定地域に住んでいる方のみを対象としたい場合は、キャンペーンの設定で「対象地域にいるユーザー」のみに絞り込みを行いましょう。
絞り込みを行うことで、ユーザーの関心や検索キーワードには左右されずに広告が配信されます。
ただしGoogle広告の地域設定の精度は100%ではありません。
正しくIPアドレスが特定できず、地域の判定を誤る可能性があることも覚えておきましょう。
設定できない市区町村がある
Googleは日本を含め世界中の地域に対して「地域コード」があります。
しかし「三宅島」など一部の市区町村では地域設定できない場合もあるのでご注意ください。
もし地域設定できない場所で広告配信を行いたい場合は、「ピンモード」にすることで対処可能です。
自動入札の場合地域別で入札調整ができない
「自動入札」を利用してGoogle広告を利用している場合、手動で地域別に入札調整を行なっても反映できません。
反映されないカテゴリーは下記のとおりなので、ご注意ください。
- 時間帯
- オーディエンス
- 通話
- ユーザー属性
- 地域
広告グループ単位での地域設定はできない
地域設定は「広告グループ単位」で行うことはできません。
つまりキャンペーン単位でしか使えないめ、注意しましょう。
インタレストのデフォルト設定が「含む」となっている
Googleの地域設定だと、インタレストがデフォルト設定では「含む」を選択されるようになっています。
「インタレスト」を含むか含まないかの詳細設定も可能です。
Google広告の地域設定の効果的な使い方
広告のカスタマイズ
地域設定を行って広告を配信するのであれば、その地域の特徴にあわせた広告スタイルにすることが大切です。
たとえば弊社がある「東京都新宿区」に地域設定をした場合、広告内に「新宿区」と文言が入っているだけで新宿区在住の人の目をひきます。
さらに「地域特産」や「地域イベント」の広告と地域設定機能も相性が良いので、地域で採れた野菜などを販売している方にもオススメです。
効果の出ていない地域を削除
地域設定は一度設定すれば終わりではなく、定期的に改善することが必要です。
たとえば設定した地域で効果が出ていなかったり、コンバージョンにつながっていなければ配信エリアの変更も念頭におきましょう。
細かすぎず、過度に大きすぎず設定
「この地域で集客する!」と決まっていなければ、地域はある程度広く設定するのがオススメです。
繰り返しになりますが、地域を最初から狭く設定してしまうと、見込み客に広告が届かなくなる恐れがあるためです。
イメージ的には地域に大きな丸を描き、そこから広告効果のある地域を分析・改善をして割り出していくという流れが良いかと思います。
ただしあまりに地域設定を広くしてしまうと、全く関係ないユーザー層に届いてしまうので、自社にとって最大限効果のある地域を見極めていくことが大切です。
まとめ
この記事ではGoogle広告の「地域設定」について解説しました。
最後にまとめておきます。
Google広告の地域設定とは、特定の地域のユーザーに広告を配信することです。
そのため自社と関連のあるユーザーに広告が届きやすく、購入・問い合わせ率UPが期待できます。
その他のメリットとして、
- 顧客のニーズに合わせることができる
- 費用対効果の最適化
- 市場調査が容易
- 競争力向上
などが挙げられます。
デメリットとして、
- 設定できない市区町村がある
- 想定外からのエリア流入がある
などがあるものの、ターゲットを絞って広告配信できるメリットは大きいです。
たとえば広告費用100万円を「自社の商品に興味があるユーザー」と「全く興味がないユーザー」に使った場合、前者の方がリターンは期待できるはずです。
さらに費用対効果の最適化にもつながります。
ただし地域設定は一度行えば終わりではなく、PDCAを繰り返して広告運用を最適化し続けていくことも大切です。
Google広告をご利用されている方は、ぜひ一度「地域設定」機能を利用してみませんか?