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Meta(Facebook)広告にかける予算の目安とは?広告の仕組みから予算設定方法まで解説

2024/10/31 WEB広告

「Meta(Facebook)広告の広告予算っていくら位がいいんだろう」
「Meta(Facebook)広告広告の予算設定方法が知りたい」

今回は上記に回答する記事です。
詳細なターゲティングを設定できるMeta(Facebook)広告では、効果的に活用できればコンバージョン数UPの一助にもなります。

しかし初めてMeta(Facebook)広告を配信する場合、いまいち予算がわからない方もいるかと思います。

そこでこの記事ではMeta(Facebook)広告の予算目安に加え、最適な広告予算やを判断する方法や課金方式について解説します。
記事後半からは予算設定方法や効果的なMeta(Facebook)広告の活用法を紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!

Meta(Facebook)広告の予算目安

Meta(Facebook)広告は100円から始めることができますが、予算は少なくても月数万円、多いと月に数千万円以上の運用をします。
しかし20万円もの差があるため、結局自社にとって最適な予算がいくらなのかわかりづらいのが実情だと思います。

なぜ予算の目安にここまで大きな差があるかというと、広告を配信する目的や商材によって金額が変わるためです。

ライバルの多い商材で人気の場所に広告配信する場合、Meta(Facebook)広告はオークション形式なので、広告コストが上がりやすくなります。
さらに広告配信をする目的もそれぞれ異なるはずです。

たとえば、

  • 商品の購入数を増やすため
  • ターゲット層の分析をするため

上記2つであれば、広告の予算は大きく異なります。
購入数を増やすためであればまとまった広告予算が必要ですし、分析のためならば予算を抑えて配信すると判断することもあるでしょう。

そのためMetaの広告予算は「商材」「目的」にあわせて、最適な金額を判断する必要があります。
具体的に予算を判断する方法は下記のとおりです。

最適な広告予算を判断する方法

ここからは最適な広告予算の判断方法を3つ紹介するので、あわせて参考にしてください。

少額から始めて判断

確実なやり方として、少額から始めることです。
1つの目安として、

  • 日:1,000円
  • 月:30,000円

からスタートし、少しずつ金額を増やしていきましょう。
その際に広告コストと費用対効果をデータ化して、自社の目的に最も適した広告予算を分析することも大切です。

上記のやり方は確実な方法ではあるものの、どうしてもまとまった時間とリソースが必要です。
そのため早急に広告配信を進めたい方にはオススメできません。

その場合はMeta(Facebook)のシミュレーションから広告予算を決める方法もあります。

Metaが算出したコストパフォーマンスから判断

Metaの広告マネージャー内にある「予算&スケジュール」で、予算・スケジュールをもとにクリック数などの予想を確認することが可能です。
広告目的や配信期間・予算を設定することで、予想できるコンバージョン数やリーチ数をチェックすることができます。

手順は下記のとおりです。

  1. Metaの広告マネージャーを開き、出稿手順と同じく広告を作成する
  2. 広告配信の目的・ターゲットを設定
  3. 予算・期間を設定
  4. アカウントの設定で、国・通貨・時間帯を設定

広告ライブラリから判断

Facebookには「広告ライブラリ」があり、他の企業の広告を参考にすることが可能です。

また、特定の分野の広告であれば消化した広告費用も記載されているため、自社と類似した広告があれば参考にすることもできます。

広告料金の目安

仮に、

  • 1クリック200円
  • クリック課金

を利用した場合の広告予算「1万円」「3万円」「5万円」に分け、クリックされる回数をチェックしてみましょう。

  • 10,000円:50回
  • 30,000円:150回
  • 50,000円:250回

もちろん商材やタイミングによって1クリックの単価料金は異なります。

Meta(Facebook)広告の仕組み

Meta(Facebook)広告は、1日あたり19億人以上のユーザーに広告配信が可能です。
Facebookは基本的に実名登録で、ターゲティング精度の高さが特徴です。

X(Twitter)など他のSNSと比べ実名登録であり、年齢・居住地・勤務先などのプロフィールに基づいて広告を配信することができます。

低額から広告配信をすることができるので、リスクを抑えて取り組みやすい広告先と言えるでしょう。

Meta(Facebook)広告の課金方式

Meta(Facebook)の課金方式は「インプレッション課金」「クリック課金」に加えて「動画の再生課金」があります。

インプレッション課金

インプレッション課金は広告が1impressionごとに課金される方法です。
表示回数が最大となるように配信されるため、多くのユーザーに見てもらえる可能性は高いと言えるでしょう。

基本的には、imp課金が主流です。
imp課金とはいえ、アクセスに繋がりにくいということはありません。

「ある一定のユーザー数を担保して配信したい。」「広告予算通りに配信していきたい。」の方針の場合はオススメ。

クリック課金

クリック課金は広告が1回クリックされた時に課金される方式です。
成果報酬型の広告とも呼ばれており、ユーザーにいくら広告が表示されても費用はかかりません。

ユーザーが広告をクリックしたときにだけ費用が発生するため、コストの削減につながる点がメリットです。
さらに成果がわかりやすいので、費用対効果も分析しやすい点も挙げられます。

配信する広告の内容にもよりますが、金融・保険関連はコストが高くなりやすい傾向にあります。
さらにMeta(Facebook)広告はオークション制で決まるため、入札単価を低くするとまったく配信されないケースもあり、注意が必要です。

「できるだけ無駄な配信コストを避けて運用したい。」「配信を荒れさせずに安定させて運用したい。」などの方針の場合にオススメ。

動画の再生課金

動画の再生課金は、「ユーザーに動画が表示」もしくは「ユーザーにクリック」されたときにかかる支払い方式となります。

設定は、

  • ThruPlay
  • 動画の2秒以上の継続的な再生

の2つから選ぶことが可能です。
ThruPlayは15秒以上動画が再生されるたびに課金が発生します。
長い広告になるので、ユーザーに商品・サービスを理解して欲しい時にオススメです。

もう一つの「動画の2秒以上の継続的な再生」は、文字どおり2秒以上動画が再生された時に課金が発生します。

Meta(Facebook)広告の支払い方法

Meta(Facebook)広告をこれから始める方へ支払い方法もカンタンに紹介します。
すでにご存知の方は飛ばしてください。

支払い方法は「自動決済」もしくは「手動決済」の2つです。

自動決済

自動決済は一定の金額を使ったときに自動で請求されます。
たとえば「請求単位額」が10,000円だった場合、広告料金が10,000円となった際に請求される方式です。

一度10,000円で支払いをすると、次は広告料金が20,000円となったときに10,000円分請求されます。
なお自動決済では、「クレジットカード」「デビットカード」「PayPal」のいずれかで支払いが可能です。

手動決済(プリペイド残高)

手動決済は事前にMeta(Facebook)広告へ入金をし、残高から広告料金が引き落としされます。
つまり3万円事前に入金し、1日で1万円した場合、その日に使用した金額が引かれます。

デメリットとして想定している広告コスト以上に入金をする必要があることと、入金方法は「オンライン銀行振込」のみです。

どちらの決済方法にするかはお任せですが、オススメは自動決済となります。
理由として、残高不足になる可能性を抑えることができるので管理しやすく、支払い方法も豊富な点が挙げられます。

注意点

ただ、場合によっては課金方法をCPMしか選べないケースも。

「キャンペーンの目的」によって選択できる課金方法が異なるのです。
下記の表で目的別で利用可能な課金方法をまとめてみました。

  CPM CPC
ブランドの認知度アップ ×
リーチ ×
トラフィック
エンゲージメント ×
アプリのインストール
リード獲得 ×
メッセージ ×
コンバージョン ×
カタログ販売
来店数の増加 ×
 

Meta(Facebook)広告の予算設定方法

次にMeta(Facebook)の予算設定方法について紹介します。
Meta(Facebook)には下記4つの予算設定方法があります。

  • キャンペーンの上限予算
  • アカウントの上限予算
  • 広告セットの上限予算
  • 入札価格

それぞれ紹介します。

キャンペーンの上限予算

「キャンペーンの上限予算」は、キャンペーンごとに予算の上限を設定することができます。

したがって1つの広告配信がストップした場合でも、他の広告に影響しません。
そのため複数の広告配信をし、それぞれ予算を決めたい場合にオススメです。

アカウントの予算

アカウント全体で予算の上限を設定する方法です。
複数のキャンペーンを一括で予算設定したい場合に利用します。

キャンペーンを一括で管理できるため、アカウント全体で広告費の使い過ぎを防げるメリットがあります。
ただし配信している広告が複数ある場合、他の広告も表示されなくなるためご注意ください。

広告セットの予算

広告セットで日予算、または期間予算を設定するのが基本です。
アカウント単位の上限はキャンペーンまとめての予算としても扱えますが、基本的には月や特定期間で決めた予算を超えないようにするための保険のような使い方が一般的です。
キャンペーン単位は「Advantageのキャンペーン予算」を有効にした場合に、広告セットを跨いで最適化がされるという機能です。

 

Meta(Facebook)広告媒体側の推奨値

Meta(Facebook)広告側が予算目安として定義しているのが、週50CVとなります。

広告セットごとでターゲティングを大きくとり、週に50CV計測される構造にすることが大切です。
週に50CVを担保することで機械学習がうまくかかり、成果が出やすくなる傾向にあります。

例えば、CPAが5000円の商材を週に50CV取ろうと考えると、250,000円の週予算が必要です。
これを1ヶ月分ですと、1,000,000円の予算が必要となります。

商材によってはターゲティングごとに50CVが計測できないこともあるでしょう。
その場合にはMCV(マイクロコンバージョン)というCVに至るまでの中間地点をコンバージョンとしておき、CV数を溜めていく方法もあります。

まとめ

今回はMeta(Facebook)広告の予算目安を中心に、課金方式や予算設定方法、効果的な活用について紹介しました。
Meta(Facebook)広告は大きく分けてインプレッション課金・クリック課金から選ぶので、配信目的に合わせて選択しましょう。

目安は10万円〜30万円の間であるものの、商材や課金方式によっても目安は異なります。
少額から始めて適した予算目安を模索したり、シミュレーション・広告ライブラリを用いて目安を判断しましょう。

さらに予算設定方法は「キャンペーンの上限予算」「アカウントの上限予算」「広告セットの上限予算」「入札価格」から選ぶことができるので、戦略にあわせて使い分けてください。

また、広告運用をするときに必ず決めて欲しいのがターゲットです。
あなたの広告をクリックしてくれそうな人、見てくれそうな人の人物像を分析・改善をしてPDCAを回し続けることが広告運用では大切です。

とくにMeta(Facebook)広告は詳細なターゲティングが可能なので、ターゲット層が決まっている方はぜひはじめてみませんか?