Google広告の「カスタムテスト」と「広告バリエーション」の違い&使い分け
2023/02/07 WEB広告Googleのリスティング広告を運用している人であれば、検証に便利な機能として「カスタムテスト」や「下書きとテスト」「広告バリエーション」を使ったことがある、もしくは聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
ただ、同じような検証機能が複数あって、慣れない人にはちょっとややこしいですよね。
この記事では、「カスタムテスト(旧名称:下書きとテスト)」と「広告バリエーション」の使い分けに関して、具体例を交えながら説明していきたいと思います。
目次
結論:よくある検証とそれに適した機能
いきなり結論から書いてしまいますが、よくある検証内容と、それに対してどちらの機能を使えば良いかをまとめました。
カスタムテスト
- 入札戦略の検証
- 日予算検証
- キーワードの検証(マッチタイプ変更など)
- 広告追加によるImp増加検証
広告バリエーション
- 広告訴求の検証(差し替え、順番入れ替え、など)
- LP検証
勘の良い方はお気づきかもしれませんが、ざっくり言うと
- 広告訴求やランディングページのABテストは「広告バリエーション」
- それ以外の入札やキーワードなどは「カスタムテスト」
と覚えておけば大体問題ありません。
結論だけ知りたかった方は、ここから下は読まなくて大丈夫です。
さらに詳しく知りたい運用者や好奇心旺盛な方向けに、追加で具体的な違いを説明していきます。
広告バリエーションとカスタムテストの違い
広告バリエーションはどういう機能か
まず先に広告バリエーションから説明します。
広告バリエーションは、リスティング広告のキャンペーンと、対象となる広告文を選び、その内容を変更してABテストができる機能です。
変更のパターンや変更箇所は色々あるのですが、広告(+URL)に対象が絞られている分、その部分の検証についてはシンプルな設定で手軽に実施できる点が特徴です。
カスタム
テストはどんな機能か
一方、カスタムテストはその名の通り、検証する箇所を自由にカスタマイズして実施できる検証機能になります。
詳しい設定方法などは別記事で解説したいと思いますが、大枠の流れとして、まずテスト用のキャンペーンを作成し、そこで検証したい要素(入札戦略、キーワードのマッチタイプ、日予算、等々)に変更を加えます。
そしてオリジナルのキャンペーンと複製したテストキャンペーンを並行して配信することで、どちらの方がパフォーマンスが良くなるかを検証できるというものです。キャンペーンがまるまる複製されるようなイメージなので、キーワードの停止やマッチタイプ変更、入札戦略の変更など、広告文のABテスト以外でも大体の検証が可能になります。
なお、以前存在した「下書きとテスト(Drafts and experiments)」という似たような機能がありましたが、この検証方法は既に管理画面から消えているようです。
※かなり細かいですが、「下書きとテスト」では複製キャンペーンに変更を加えてもオリジナルキャンペーンに反映されませんでしたが、現行の「カスタムテスト」では、検証要素以外のキャンペーンに加えた変更は同期されるという違いがあります。
つまり違いは、検証対象と方法
当たり前と言えば当たり前のことですが、2つの機能の違いは検証の対象とその設定方法です。
広告バリエーションは広告文(+URL)を検証するための機能で、シンプルなので手軽に使える。
「カスタムテスト」の方は設定手順が少し複雑ですが、検証できる対象が広い、という感じで覚えておけば良いでしょう。
まとめ
2つの機能の使い分けイメージはつきましたでしょうか?
当社ハリキリでは、「カスタムテスト」はちょっと気合を入れて入札戦略のような今後の運用方針を決める要素を検証できる機能、「広告バリエーション」は広告文の訴求やLP検証をするときに頻度高く活用するものという棲み分けで運用最適を行っています。
どちらも管理画面で簡単に設定できて、統計有意差までわかる素晴らしい機能なので、ぜひ活用してくださいね。