【GDN】プレースメントターゲティングとは?設定方法から効果的な活用方法まで解説!
2024/11/15 WEB広告Google広告を運用していて、
「自社商品と関連のあるユーザーを中心に広告配信をしたい」
「広告にかけるコストを抑えて、効果的な配信がしたい」
という悩みをお持ちの方はいますか?
そんなときに知って欲しい手法が「プレースメントターゲティング」です。
プレースメントターゲティングを活用することで、あなたが指定したメディアに広告を配信することができます。
見込み客へ効果的に広告配信できる可能性が高く、コンバージョン数UPも期待できます。
さらにどのようなメディアにターゲット層がいるのかも分析でき、広告運用をする中で知っておいた方が良い手法です。
そこでこの記事では、プレースメントターゲティングの概要からメリット・デメリットを紹介します。
記事後半からは具体的な設定方法や設定後にやること、効果的な活用方法についても言及します。
本記事でGDNのプレースメントターゲティングについてはご理解いただけると思うので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
プレースメントターゲティングとは?
Googleのプレースメントターゲティングとは、自社広告の配信先を自分たちで決める手法です。
逆に「特定のメディアには配信しない」という設定もできます。
指定できる配信先の例として、
- Google関連サイト
- YouTube
- 食べログ
- 個人ブログ
- Gmail
などが挙げられ、自社広告と関連の高いメディアに広告配信できるのが大きな特徴です。
つまり「自社広告に興味があるユーザー」へ広告を届けることができるため、コンバージョン数UPの一助になります。
たとえばあなたが「釣り用具」の販売をしており、広告配信を始めたとします。
その際、
- サイトA(釣り用具の紹介ブログ)
- サイトB(日記ブログ)
- サイトC(車用具の紹介ブログ)
上記のように3つのサイトがあれば「サイトA」に自社の広告を配信してほしいですよね。
サイトAを見ているユーザーはおそらく釣りに興味があるはずで、広告配信をすればコンバージョン数UPにもつながるためです。
このような状況で使えるのが「プレースメントターゲティング」です。
詳しい設定方法・注意点は後述しますが、Google広告の管理画面で「サイトAに広告配信をして欲しい」という設定をすることで、Aサイトに広告配信を始めます。
つまり「このサイトに自分たちの広告を載せて欲しい!」を叶えてくれる機能が、プレースメントターゲティングです。
なおGDNのプレースメントには、
- 自動プレースメント
- 手動プレースメント
の2つがあります。
GDNとはGoogleで配信できるディスプレイ広告。
Webサイトを閲覧中に出てくる「画像広告・動画広告・テキスト広告」もディスプレイ広告の一つで、バナー広告と呼ばれることもあります。
ディスプレイ広告の大きな特徴は「潜在層」へのアプローチに長けていることです。
潜在層とは商品・サービスは知らないものの、これからお客さんとなり得るユーザーを指します。
潜在層にアプローチすることでビジネスの新たな成長機会となり、他の競合他社に潜在層が取られてしまう可能性を抑えることが可能です。
したがってディスプレイ広告は、広告運用をする中で非常に大切な役割を持ちます。
自動プレースメント
自動プレースメントは、広告主のターゲティングに従ってGoogleが自動的に広告を配信した場所です。
手動プレースメントとは異なり、広告主が「キーワード」「トピック」でおおよその配信先を決め、後はGoogleが自動的に配信を始めます。
つまり広告主がGoogleに「釣り用具関連のサイト中心に広告表示して」と依頼し、Googleが「わかりました、後はやっときますね」という流れです。
細かく配信先を決めることはできませんが、設定の手間を省けます。
手動プレースメント
一方で手動プレースメントはGoogleに「このメディアに広告を配信して!」と依頼することです。
自分たちで配信先を決めることができるメリットはあるものの、ターゲティングは狭まってしまうため、配信先をよく吟味することが求められます。
また自分たちで配信先を設定していくので、自動プレースメントより手間がかかります。
GDNとYDAの違い
GDNと似た略称でYDAと呼ばれる広告があります。
下記をご覧ください。
GDN | Google Display Network |
YDA | Yahoo Display Ads |
GDNはGoogleが提供を、YDAはYahoo!が提供しているディスプレイ広告です。
広告の種類は同じですが媒体は違うため、下記のとおり特徴に違いがあります。
配信先(例) | 指定可能対象 | 広告サイズ | |
GDN | Google関連サイト・YouTube・食べログ・個人ブログ・Gmailなど | Webサイト・YouTube動画・YouTubeチャンネル | 200×200・240×400・250×250・250×360・300×250・336×280・580×400・120×600・160×600・300×600・468×60・300×1050・728×90・930×120・970×90・970×250・980×120・300×50・320×50・320×100(合計20種類) |
YDA | Yahoo!関連サイト・Yahoo!天気・Yahoo!知恵袋など | Webサイト | 300×250・160×600・468×60・728×90・320×50・320×100(合計6種類) |
大きく異なるのが広告サイズで、GDNは20種類とさまざまなサイズの広告が提供されています。
なお余談ですが、オススメの広告サイズは「300×250」です。
理由としてPC・スマホサイトどちらにも対応しており、使いやすい点が挙げられます。
もちろん広告内容によっては異なるサイズが適しているケースもあるので、自社広告に適した広告サイズをいろいろと試すことも大切です。
関連記事:【2024年1月更新】YDAサーチキーワードターゲティングが終了!これからどうすべき?
プレースメントターゲティングのメリット
まずはプレースメントターゲティングのメリットを一緒に見ていきましょう!
配信先を狙い撃ちできる
配信先を狙い撃ちできるのが、プレースメントターゲティングの最大のメリットです。
「このメディアのユーザー層に必ず自社広告は刺さるはず!」という確信があれば、特定の配信先を狙い撃ちで広告配信できます。
目論見が当たればコンバージョン数UPにつながりますし、効果が得られなければ次に広告配信するときの参考になります。
少ない予算で効果的な配信
プレースメントターゲティングは配信先を絞るため、その分コストも安く済みます。
たとえば、
- 100人の中から自転車に興味のある10人にチラシを配る
- 不特定多数の100人に自転車のチラシを配る
の場合、当然ながら①の方が広告にかけるお金は安く済み、広告効果も期待できるはずです。
また、指定した配信先メディアの「入札単価」調整もできるため、予算をムダにせず使うことができます。
プレースメントターゲティングのデメリット
プレースメントターゲティングのデメリットは主に3つです。
それが、
- 配信量自体が少なくなる
- 入札単価が上がりやすい
- 配信先に問題が起きると広告停止する可能性がある
上記の2つとなるので、それぞれ解説します。
配信量自体が少なくなる
プレースメントターゲティングは「配信先」を事前に指定するため、裏を返せば指定していない配信先に配信されません。
言い換えると広告を見るユーザー数が減るため、インプレッションが伸びづらい傾向にあります。
そのためコンバージョン数が減る可能性は否めません。
また、新規メディアに広告が配信されないデメリットもあります。
入札単価が上がりやすい
人気メディアの配信先を指定した場合、広告配信の入札単価も高くなります。
とうぜん閲覧ユーザー数の多いサイトは多くの人が広告配信を希望するため、どうしても単価が高くなってしまうためです。
また、手動で行う場合配信先のURLを一つ一つ入力するため時間がかかります。
なお「自動プレースメント」を利用することである程度手間は省けますが、思ってもいないメディアに配信される可能性は否めません。
配信先に問題が起きると広告停止する可能性がある
配信先が突然クローズしたり、一時的なエラーが発生した場合広告が表示されなくなる可能性があります。
そうならないためにも、複数の配信先を設定しておくのがオススメです。
なお、プレースメントターゲティングは大きく見ればディスプレイ広告の一つです。
そのため次章からはディスプレイ広告のメリット・デメリットも紹介しておきます。
ディスプレイ広告のメリット
潜在層にアプローチできる
ディスプレイ広告はWebサイトなどの広告枠に配信できるため、
- 商品自体を知らないユーザー
- 調べていないけど興味はあるユーザー
などの潜在層にアプローチできるのが大きなメリットです。
自社商品の広告はもちろん、企業や商品の認知度を上げたいときにも活用しやすい広告となります。
リターゲティングができる
ディスプレイ広告は「サイトの閲覧はしたが、商品の購入はしていないユーザー」などの見込み客に対して、リターゲティング広告を配信することが可能です。
その他の類似商品と比較・検討しているときに忘れられないよう、広告配信をすることで思い出してもらうことができます。
画像・動画で商品の魅力をアピールできる
ディスプレイ広告はテキストの他に「画像・動画」を利用することが可能です。
そのためテキストのみ利用できるリスティング広告と異なり、視覚的なインパクトをユーザーに与えることができます。
ディスプレイ広告のデメリット
ディスプレイ広告のデメリットとして、効果測定がしづらいことです。
広告にはテキストのほか画像・動画を利用するため、どの部分がコンバージョンにつながったかわかりづらく、分析しづらい面があります。
また、広告コストの消化が早い傾向にあるのもデメリットと言えるでしょう。
とくに多くのユーザーが利用しているGoogleが提供しているメディアは、多くの目に触れることとなります。
そのためクリック率も上がりやすく、広告コストの消費が早いケースが多いです。
プレースメントターゲティングの設定方法
ここからはプレースメントターゲティングの設定方法について解説します。
まずはGoogle広告にログインし、その後の流れは下記のとおりです。
- 左側にあるメニュー内「コンテンツ」→「プレースメント」を選択
- 青丸の鉛筆マークを選択
- 「プレースメント」の編集を選択
- プレースメント編集画面から「広告グループを選択してください」を選択
- 該当する広告グループを選択
- プレースメント編集画面から「ターゲティング(推奨)」を選択
- その後配信したいメディアのURL・名前を入力
最後に保存を選択して完了です。
ただしプレースメントターゲティングを設定したからと言って、それで終わりではありません。
その後にもやることがあるので、下記をご覧ください。
プレースメントターゲティングを設定した後にやること
設定後にぜひやって欲しいのが、
- インプレッションが出ているかを確認
- どこでコンバージョンが取れているかを確認
上記の2つです。
インプレッションが出ているかを確認
プレースメントターゲティングはインプレッション数が低くなる傾向があるものの、あまりにも低い場合は改善が必要です。
もし人気メディアに配信を設定した場合、入札単価を引き上げないと配信されない可能性があります。
そのため定期的にインプレッションを確認し、あまりにも少ない場合は単価を調整するようにしましょう。
どこでコンバージョンが取れているかを確認
指定した配信先のメディアの「どの」部分でコンバージョンが取れているかを確認しましょう。
たとえばメディアのコラム内からコンバージョンが取れているなど、ユーザーが購入を決めた場所を指します。
コンバージョン場所を調査することで今後の広告戦略にも生きてくるため、必ずチェックしてください。
プレースメントターゲティングを効果的に活用する方法
過去にコンバージョンが発生した配信先を選択する
シンプルなことですが、すでに広告配信をしている場合はGoogle広告の「レポート」から、配信先の実績を確認することができます。
その中でコンバージョン数が多いなど効果の高いメディアを分析し、配信先として設定することで効果的な活用が期待できるでしょう。
また、逆に効果の出ていないメディアを除外し、費用対効果を最適化するのにも役立ちます。
他のターゲティングと組み合わせて配信する
プレースメントターゲティングと「キーワードターゲティング」を掛け合わせることで、より関連性の高い広告配信が可能です。
もう少し具体的に説明します。
たとえば「釣り」「食事」「アウトドア」と3つのカテゴリーがるメディアにプレースメントターゲティングを設定したとします。
あなたが釣り用具の販売をしているのであれば、「釣り」カテゴリーのページに広告配信をして欲しいですよね。
しかし何も設定していないと「食事」「アウトドア」にも広告が配信されてしまい、関連性が低いページも含まれてしまいます。
その際に「キーワード」を設定することで、特定のサイトの中でも特に関連性の高いページを中心に広告配信が可能です。
ターゲット層が利用するメディアを狙う
プレースメントターゲティングを効果的に活用するために、ターゲット層がよく利用するであろうメディアを調査しましょう。
具体的な調査方法は下記のとおりです。
SNSから調査
ターゲット層がSNSでシェアしているメディアを調査する方法です。
- X(Twitter)
などのSNSが挙げられます。
シェアされたメディアはターゲット層がよく見ている確率も高いです。
その際につけられたコメントもあわせてチェックすることで、そのメディアに対する印象も把握することができます。
「〇〇と言ったら…」というメディアを調査
〇〇と言えばこのメディアというように、パッと思いつくメディアがあればターゲット層が閲覧している可能性は高いはずです。
たとえば家を借りたいのであれば、
- SUUMO
- アットホーム
- ホームズ
- ピタットハウス
などが挙げられるように、自社の商品と結びつきやすいメディアがあれば、プレースメントターゲティングを設定しても良いでしょう。
ただし本当にターゲット層と結びつきがあるサイトなのかの調査もあわせて必須です。
身近なターゲット層に聞く
一番有効なのが、ターゲット層に直接聞くことです。
もし複数人ターゲット層がいるのであれば、意見の偏りがないように満遍なくどのようなメディアを見ているかを聞いてみましょう。
Webメディアの資料から調査
広告を配信しているWebのメディアは、媒体の資料を公開しているケースが多いです。
資料にはユーザー層・規模などが記載されていることも多く、プレースメントターゲティングを設定する参考になります。
まとめ
今回はプレースメントターゲティングについて解説しました!
プレースメントターゲティングを利用することで、より関連性のあるユーザーに広告を届けることが可能です。
また、コスパ良く効果的な配信が期待でき、配信先を狙い撃ちすることができます。
配信量自体が少なくなる、入札単価が上がりやすいというデメリットはあります。
しかし効果的な活用ができれば、費用対効果を最適化し広告運用を進めることができるため、ぜひ活用してみてください!