Google広告の価格表示オプションとは?メリット・デメリットから注意点まで徹底解説!

2025/01/20 WEB広告

Google広告を運用する中で、ぜひ検討して欲しい施策が「価格表示オプション」です。
設定自体は無料であるものの、価格表示オプションを設定して「クリック率」「コンバージョン率」が増えたという事例もあります。

そのため、

「コンバージョン率が上がらない
売上がなかなか上がらない

とお悩みの広告運用者の方は、ぜひこの記事をご参考ください。

本記事では、Googleの価格表示オプションの概要からメリット・デメリットについて紹介します。
記事後半からは価格表示オプションを設定する方法と注意点も紹介するので、最後までご覧ください!

Googleの価格表示オプションとは?

価格表示オプションとは、リスティング広告の下に商品・サービスの「価格」を表示できる機能です。
価格の他にも、

  • 商品名(サービス名)
  • 説明文

を、最大8つの商品・サービスを表示させることができます。
価格表示オプションが課金されるのは広告がクリックされたときのみで、表示されただけでお金はかかりません。

価格表示オプションを設定することで、購買意欲の高いユーザーが集まりやすくなり、クリック率・コンバージョン率が高まったというケースも多いです。
その他にも価格表示オプションを設定するメリットは多いため、次章から紹介します。

価格表示オプションのメリット

ここからは価格表示オプションを設定するメリットとデメリットについて見ていきましょう!

コンバージョン率の向上

価格表示オプションを設定する最大のメリットがコンバージョン率の向上です。
ユーザーは商品の価格・詳細を見た上で広告をクリックするため、価格表示オプション経由で集客したユーザーは購買意欲が強い傾向にあります。

また、アイテム一つ一つにURLをそれぞれ設定できるため、ユーザーが気になる商品をクリックすると直接商品ページへ訪れることが可能です。
つまり商品を購入するまでの動線が一気に短くなり、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。

広告の表示面積を大きくできる

価格表示オプションを使用することで、広告の表示面積が大きくなります。

画面の占有率が上がり目立ちやすいので、他社広告よりも優位性が高くなるでしょう。

商品・サービスを最大8種類まで紹介できる

価格表示オプションでは、カルーセル広告のようにスライドでき、最大で8種類の商材を紹介することができます。

そのため複数の商品をまとめて広告配信したいときにも便利です。

更新しやすい

商品名・サービス名・説明をいつでも変更することができるため、更新しやすい点もメリットの一つです。

また、設定した日付・時間帯にのみ表示することも可能なので、フレキシブルな広告配信ができます。

価格表示オプションのデメリット

価格表示オプションを設定することで、価格を見たユーザーが「高い」と感じて離脱してしまうのがデメリットとなります。
ユーザーの離脱を防ぎたい場合は、最低価格を表示しておくのも一つの手です。

価格表示オプションの設定方法

まずは広告の管理画面にログインしましょう。
その後の流れは下記のとおりです。

①階層タブの「アセット」→「価格」を選択
※旧デザインの場合「広告とアセット」→「アセット」の順番で選択
②「+」→「価格」の順番で選択し、作成画面へ移動
③「アカウント・キャンペーン・広告グループ」の中から追加先を選択
④「言語・タイプ・通貨・価格種別」をそれぞれ選択
⑤「ヘッダー・金額・説明文・URL」をそれぞれ入力
⑥表示する「単位」を選択
⑦プレビューを確認し、問題なければ「保存」を選択して完了

価格表示オプションを設定するときの注意点・禁止事項

最後に価格表示オプションを設定するときの注意点や禁止事項について解説します!
禁止事項を破ってしまうと不承認になるため必ずご確認ください。

注意点

価格表示オプションは広告ランクが一定以上ないと表示されません。
そのため表示されない場合は、入札単価の引き上げや広告の品質改善を検討してください。

もう一つの注意点は、二重クリックが発生する可能性です。
価格表示オプションは、ユーザーが広告をクリックしたときにお金がかかります。

ユーザーが価格表示オプションを一度クリックし、その後広告に戻って見出しをクリックすると2回分の広告コストがかかるため注意が必要です。

ただし1度のインプレッションで広告コストがかかるのは2回までなので、ユーザーが何度も繰り返して広告を選択しても青天井にお金がかかるわけではありません。

禁止事項

価格表示オプションを設定しているのに広告が不承認になる場合は、禁止事項に触れている可能性があります。
代表的な禁止事項は下記の5つなので、一度確認してみましょう!

  • 見出し、説明文に価格表示を含めてはいけない
  • 見出し、説明文にプロモーションテキストを含めてはいけない
  • ヘッダー、説明文は半角25文字(全角12文字)以内
  • 商品の設定は3〜8個以内
  • 選択した「タイプ」と入力したアイテム情報が要件を満たしていない

とくに気をつけて欲しいのが、見出し・説明文にプロモーションテキストを含めてはいけない点です。
たとえば「セール!」「半額!」や「送料無料」などもNGとなる可能性があるため、注意が必要となります。

その他にも細かい禁止事項があるため、下記で表にしてまとめておきます。

項目 禁止事項
URL 広告表示オプションのリンク先とテキスト広告の最終ページURLのドメインが一致していない
ブランド ・ヘッダーにブランド名以外の名前が記載されている
・ヘッダーに自社のビジネスで扱っていないブランドが含まれる
・説明文にヘッダーで言及したブランド以外の情報が含まれる
イベント ・ヘッダーに特定のイベント以外の情報が含まれる
・広告文にヘッダーで言及したイベント以外の情報が含まれる
場所 ・ヘッダーに自社のビジネスに関連した地域以外の名前が含まれる
・広告文にヘッダーで言及した場所以外の情報が含まれる
周辺地域 ・ヘッダーに都市や地域内の地区、名前以外のものが含まれる
・広告文にヘッダーで言及した近隣地域以外のものが含まれる
商品カテゴリ ・ヘッダーに製品カテゴリの名前以外のものが含まれる
・広告文にヘッダーで言及した製品カテゴリ以外のものが含まれる
サービス ・ヘッダーにサービスタイプ以外のものが含まれる
・広告文にヘッダーで言及したサービス以外のものが含まれる
サービスカテゴリ ・ヘッダーにサービスカテゴリ以外のものが含まれる
・広告文にヘッダーで言及したサービスカテゴリ以外のものが含まれる
サービスグレード ・ヘッダーにサービスグレード以外のものが含まれる
・広告文にヘッダーで言及したサービスグレード以外のものが含まれる

参考:価格アセットの要件

上記のとおり細かい禁止事項も多いため、設定前にダブルチェックしておくのがオススメです。
また参考ですが、価格表示オプションは「Google広告」の機能で、Yahoo!広告で利用することはできません。

価格表示オプションで効果を出す3つの方法

最後に価格表示オプションで効果を出す3つの方法をカンタンに紹介します。

PDCAを回す

価格表示オプションは、少なくとも3つ以上の商品を設定する必要があります。
そのためABテストや価格を高い順番から設定したり、月額料金を設定するなどPDCAを回し、もっとも効果のある表示方法を模索しましょう。

Google広告に限らず、広告運用は泥臭い分析と改善がどうしても必要なので、分析・改善を繰り返して費用対効果の底上げを行うことは大切です。

関連性の高いURLを設定

シンプルなことですが、表示されている広告と遷移先のURLは関連性の高いものに設定しておきましょう。

たとえば「青色の時計」の広告をユーザーが見てクリックした際に、

  • ①「広告をクリック」→「製品ページ」→「自分で青色の時計を見る」→「青色の時計」のページに遷移
  • ②「広告をクリック」→「青色の時計」のページに遷移

上記2つの場合であれば、②の方が動線もスムーズです。
ユーザーはすぐに情報へたどり着かなければ離脱してしまう可能性もあるため、関連性の高いURLを設定しておくのは重要です。

無料トライアル

価格表示オプションでは、「0円」に設定することもできます。
そのため無料トライアルを行いたい場合や、送料無料・会員登録無料などのアピールをしたいときにもオススメです。

まとめ

Google広告の価格表示オプションは、設定・表示も無料なので広告運用の施策として試してみる価値は大いにあります。
効果的に運用できればコンバージョン率の向上も見込めるため、ぜひご検討ください。

なお、Google広告の運用で試していただきたい施策は他にもさまざまあります。
下記の記事でご紹介しているので、あわせてご参考ください。

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