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【Google広告】インプレッションシェアとは?改善する方法も徹底解説!

2025/01/12 WEB広告

本記事では、広告を運用している方にとっては見逃せない、Google広告の指標「インプレッションシェア」について解説します。

こんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

「Google広告を運用しているものの、効果がいまいち出ていない」
「Google広告の分析方法がわからない」
「インプレッションシェアがなかなか改善せず困っている」

自社商品の大切な入り口であるGoogle広告。
せっかくであれば、最大限有効に運用したいものですよね。

この記事を読めば、Google広告の重要指標であるインプレッションシェアについて理解を深め、より効果的に運用する方法がわかるでしょう。
ぜひ参考にしてください。

Google広告のインプレッションシェアとは「広告が表示された割合」

そもそもインプレッションシェアとは何を表す指標なのでしょうか。

Googleによると、

インプレッション シェア(IS)は、広告が表示可能だった合計回数のうち、広告が実際に表示された回数が占める割合です。
インプレッション シェア = 表示回数 / 広告が表示可能だった合計回数

広告が表示可能だった回数は、ターゲット設定、承認状況、品質など、多くの要因を考慮して見積もられます。インプレッション シェアに関するデータは、キャンペーン単位、広告グループ単位、商品グループ単位(ショッピング キャンペーンの場合)、キーワード単位で確認できます。

インプレッション シェアは、入札単価や予算を引き上げた場合に、より多くのユーザーに広告を表示できるかどうかを見定める目安になります。
つまり、「Google広告をどれくらい有効に表示できているか」をはかる指標がインプレッションシェアです。

Google広告のインプレッションシェアにおいて重要な用語

Google広告のインプレッションシェアを理解するうえで、いくつか知っておくべき用語があるため、ここで概要を解説します。
各項目について本記事の後半でも詳しく紹介しているため、そちらもぜひご参照ください。

最上部インプレッションシェア

最上部インプレッションシェアとは、検索ネットワーク全体で獲得可能だったインプレッション総数のうち、検索ページの最上部に広告が表示された割合を指します。

最上部は、検索時に必ずユーザーの目に入る部分です。そのため、この指標を高めることは広告の成果向上に重要です。 

上部インプレッションシェア

上部インプレッションシェアとは、検索ネットワーク全体で獲得可能だったインプレッション総数のうち、検索ページの上部(オーガニック検索結果よりも上)に広告が表示された割合を指します。

ユーザーがスクロールをせずに、または少ないスクロール数で広告を見つけられるため、この指標もユーザーからの認知度を高めるために重要な指標です。
検索結果の上部に表示されればされるほど、クリック率は向上します。

Google広告のインプレッションシェアから読み取れること

インプレッションシェアは、高ければ高いほど「運営している広告の競争力が高い」と言えるでしょう。

インプレッションシェアが低い理由は複数ありますが、100%に近ければ近いほど、広告のポテンシャルを最大限発揮しています。

また、自動入札で最適化する環境下では、必ずしも高いインプレッションシェアが良いわけではないです。
具体的な改善方法は、本記事後半で解説しているため、ぜひ参考にしてください。

検索広告のインプレッションシシェア

検索広告のインプレッションシェアは、以下の方法で求められます。

広告が表示された回数/検索ネットワーク全体で獲得可能だったインプレッション総数

例えば、広告が表示される可能性があったユーザーの検索行動が100回あり、そのうち自分が運用する広告が70回表示された場合、インプレッションシェアは70%です。

このうち、検索ページの最上部に広告が表示された割合を「最上部インプレッションシェア」、その下部からオーガニック検索の上部に表示された割合を「上部インプレッションシェア」と呼んで区別します。
ページ最上部は特に、検索した場合に必ずユーザーの目に入るため、広告の見つけられやすさを評価する指標として活用できるでしょう。

Google広告のインプレッションシェアの目安

インプレッションシェアを評価するうえで、目安とする数値を把握しておきましょう。

目指すべきインプレッションシェアの目安は、検索広告であれば60~80%、企業名や商品名を特定している指名検索であれば90〜95%です。
ただし、業界やマーケットの状況などによって目安は変動すること、インプレッションシェアはあくまで表示機会であり、最終目的は購入やコンバージョンにつなげることであることを意識してください。

Google広告のインプレッションシェアで重要な指標「損失率」

前項で解説した通り、インプレッションシェアは必ずしも100%である必要はありません。ただし顧客獲得の機会損失をなるべく減らすため、できる限り高い数値を獲得したいものですよね。

その場合は、「損失率」という指標に注意してみてください。損失率とは、広告が表示可能だったものの、何らかの原因で表示されなかった回数の割合です。
損失が発生した原因にあわせて、予算と広告ランク別の指標を確認できます。

インプレッション シェア損失率(予算)

インプレッションシェア損失率(予算)は、広告を表示するための予算が、表示可能回数分に見合っておらず、非表示となった割合です。

例として、午後3時の時点で1日に使える予算の上限に達した場合、それ以降の時間は広告が表示されず、機会損失が発生します。予算に応じて、インプレッションシェアが1日を通し低く抑えられるケースも存在するため注意が必要です。
つまり、インプレッションシェア損失率(予算)が30%だった場合、表示の条件を満たした検索のうち、予算不足が原因で広告が表示されなかったパターンが30%ある、ということ。

この指標を改善したい場合、1日当たりの広告予算を見直してみましょう。

インプレッションシェア損失率(広告ランク)

インプレッションシェアは、「広告ランク」が低いことによっても損失が発生します。

Googleによると広告ランクとは、

広告が掲載可能かどうか、掲載可能な場合に他の広告主様の広告と比較して、検索結果ページでの広告の掲載位置を決定するために使用される数値です。…この広告ランクの値は、その時点での競合状況、ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト)、広告の品質など、複数の要素に基づいて算出されます。

とのこと。

Google広告では、広告の表示機会のたびにオークションが行われ、入札単価や品質が高いものなどが優先して表示されます。
この指標を改善したい場合は、入札単価を上げたり、キーワードを改良することで広告の品質をアップさせることが有効です。

Google広告のインプレッションシェアを改善する方法6つ

インプレッションシェアを改善し、広告の有効性を高めるための具体的な方法を解説します。

前項で紹介した目安の数値に届いていない場合は、せっかくの広告が十分にユーザーに届いていません。以下のステップを実践すれば、より効果的にGoogle広告を運用できるでしょう。

競合を分析し優れた点を取り入れる

インプレッションシェアを高めるための第一歩は、競合分析を行い、優れた点を自社広告に取り入れることです。
具体的には、検索上位にヒットした広告をいくつか分析し、以下の点をチェックしてみましょう。

魅力的な要素やユーザーの目に留まりやすい表現を見つけてみてください。
例えば、目立つキーワードや訴求ポイントの工夫などは、積極的に自社広告にも取り入るとよいでしょう。

分析の際にはSimilarwebなどのデジタルマーケティングツールを使うこともおすすめです。

品質スコアを上げ広告のクオリティを高める

競合の特徴について理解したら、それらの良い点を取り入れつつ、自社の広告クオリティを高めていきましょう。

Google広告では、「品質スコア」を高めることで掲載順位が上がり、クリック単価が抑えられるため、広告効果が高まります。
品質スコアは、広告のクリック率、広告の関連性、ランディングページの品質や利便性から評価されるため、キーワード選びとランディングページの内容を充実させることに取り組んでください。

これにより、広告とサイトの関連性が高まり、品質スコアが向上しやすくなります。

マッチタイプを用いてキーワードを最適化する

キーワードの「マッチタイプ」を活用して、広告が表示される検索意図を最適化しましょう。そうすることで、無駄なユーザーへの表示やクリックを減らし、インプレッションシェアを上げることが可能です。

マッチタイプには以下の3種類があります。

  • 完全一致
  • フレーズ一致
  • インテントマッチ(部分一致)

それぞれ広告が表示される検索の範囲が異なり、上に行けば行くほど一致条件が厳しくなります。つまり、完全一致を使えば表示回数は減るものの、特定のユーザーへピンポイントに表示が可能になり、一方で部分一致に設定すれば、広範囲の検索に対応できるということ。

例えばですが、マッチタイプが完全一致のインプレッションシェアが高く、検索広告全体のインプレッションシェアが低い場合キーワードのマッチタイプを「完全一致」にすることで、全体のインプレッションシェアが向上するといったケースもあります。

除外キーワードを設定する

「除外キーワード」を設定することで、広告が無関係な検索に表示されるのを防ぎ、予算を有効活用できます。

設定方法は、以下の通り。

  1. 「キーワードとターゲット設定」 > 「キーワード, 除外」 を選択
  2. 「除外キーワードを追加」 をクリックし、「広告グループの除外キーワード」 または 「キャンペーンの除外キーワード」 を選択
  3. 表示された画面で新しい除外キーワードの追加先を選択し、「OK」 をクリック
  4. 編集パネルに除外キーワードを入力

例えば大阪のカフェを経営している場合、「レストラン」「定食」「東京」などが該当するでしょう。
また、除外キーワードもマッチタイプの変更ができるので、一致範囲を考えながらマッチタイプを決定すると、より意図したターゲットに広告を表示させやすくなります。成果に結びつかないワードをあらかじめ除外することで、不要なクリックを抑え、見込み客に対してより精度高く広告を表示しましょう。

無駄なインプレッションを減らして、狙いたいところでISを上げたい…という場合は、こちらを見直してみてください。

入札額を上げる

広告の入札額を上げることで、広告の掲載順位を上げることも有効です。

Google広告では、広告の掲載順位は入札額と品質スコアに基づいて決まるため、入札額を高めることで、より上位に広告を表示させやすくなります。
入札額を上げればインプレッションシェアが上がってインプレッションが増えるし、掲載順位が上がって上部や最上部のインプレッションシェアも上がります。

1日単位で入札額を適切に調整し、競合との差別化を図りましょう。
また、特定のキーワードや広告グループに対して入札額を上げることも可能です。ターゲットを絞ると、さらに効果的に広告運用できるでしょう。

ターゲットを絞る

Google広告ではターゲット設定を工夫することで、より絞り込んで広告を表示できます。

配信地域、デバイス、スケジュールなどを指定することで、インプレッションシェアを高められるでしょう。
具体的な方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。

配信地域を設定する

配信地域を設定することで、特定の地理的エリアに広告を絞り込めます。自社商品が地域に根差したサービスである場合は、特に効果を発揮するでしょう。

具体的な設定方法は以下の通りです。

  1. キャンペーンの設定画面で「地域」のオプションを選択
  2. 広告を配信したい地域(国、都市、特定の半径など)を指定

Google広告では、国や都道府県はもちろん、郵便番号や空港名でも地域指定することが可能です。より関連性の高いユーザーにアプローチするため、設定を見直しておきましょう。

配信先デバイスを絞る

サービスの利用者が特定のモバイルユーザーに偏っている場合は、広告の配信デバイスを絞ることが有効です。
スマホやパソコン、タブレット端末など、デバイスごとにユーザーの行動パターンや表示形式が異なるため、それぞれに最適な広告を配信するようにしましょう。

具体的な設定方法は以下の通りです。

  1. キャンペーンの設定画面で「その他設定」を選択
  2. 「デバイス」をクリック
  3. スマートフォン、パソコン、タブレットの各デバイスごとに設定を行う

特定のデバイスに対して入札額や広告の表示割合を調整できます。自社の広告の特性に合わせて、最適な設定に変更しましょう。

配信スケジュールを設定する

広告配信の時間帯や曜日を設定することで、広告が最も効果的な時間に表示されるように調整できます。

具体的な設定方法は以下の通りです。

  1. キャンペーンの設定画面で、セクション メニューの「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」プルダウンをクリック
  2. 「広告のスケジュール」をクリック
  3. 鉛筆アイコンをクリックし、広告のスケジュールを作成するキャンペーンを選択

例えば、ビジネスアワーに活発なユーザーをターゲットにする場合は、日中に集中して広告を配信してみましょう。また、特定の曜日にユーザーのアクションが多い傾向がある場合は、曜日を絞って配信することも可能です。

Google広告のインプレッションシェア確認方法

Google広告でのインプレッションシェアの確認方法を解説します。

  1. Google広告の管理画面にログイン
  2. 左側のメニューから「キャンペーン」「広告グループ」を選ぶ
  3. 右上の「表示項目」をクリック
  4. 表示されるメニューから「検索広告のインプレッションシェア」を選択し、追加

これでインプレッションシェアを表示可能です。
チェックを入れる項目によって、最上部インプレッションシェアや、広告ごとの損失率なども確認できます。
また、予算によるIS損失はキャンペーン階層でしか確認できません。

追加で、検索広告のISとディスプレイ広告のISがあるので、キャンペーンタイプごとに見る指標を変える必要があることも注意が必要です。

Google広告はページ下部に表示されることも

Googleでは、常に自社広告が検索ページの上に表示されるとは限りません。

場合によっては、オーガニック検索結果の中や下部に表示されることがあり、それによってクリック率が低下します。。。競合が多いキーワードや入札額が低い場合は特に、この傾向が強いです。するとユーザーがページをスクロールしないと広告が目に留まらず、クリックされる可能性が低くなります。

広告が下部に表示されるのを防ぐためには、本記事で紹介した方法で、インプレッションシェアを改善することに取り組んでみてください。

まずは入札額を適切に設定すること。
さらに品質スコアを高めることで、同じ入札額でも上位に表示されるチャンスが増えます。

まとめ

Google広告を運用している方向けに、インプレッションシェアの意味や、改善する方法について解説しました。

より効果的に広告運用するために、インプレッションシェアは決して見逃せない重要指標です。上手に分析し改善に生かすことで、自社広告の精度を高められるでしょう。
競合分析や設定の最適化にはノウハウが必要であり、一朝一夕で成果が出るものではありません。

本記事で紹介した方法を積極的に取り入れ、ひとりでも多くのユーザーに届く広告にブラッシュアップしていきましょう。