
Googleアプリキャンペーンとは?広告の設定方法やメリットデメリットを解説
2025/05/14 WEB広告「アプリのダウンロード数を増やすために効果的な広告方法は?」と悩んでいる方もいるでしょう。
Googleアプリキャンペーンはアプリの宣伝に特化した広告です。
少ない手間で配信でき、また予算やコンバージョン目的に合わせて自動で最適化して配信してくれる特徴があります。
この記事では、Googleアプリキャンペーンについて詳しく紹介します。
設定方法やメリット・デメリットも解説するため、参考にしてみてください。
目次
Googleアプリキャンペーンとは?
Googleアプリキャンペーンは、Google広告の中でもアプリプロモーションに特化した広告です。
広告をクリックされるとダウンロードページに誘導でき、インストール数を増やすことができます。
Androidとios両方に配信できるため、幅広いターゲットへ届けることが可能です。
ターゲティング
Google広告アプリキャンペーンのターゲティングは、主に地域と言語です。
地域ターゲティングでは、都道府県や市町村ごとにユーザーを絞ることが可能です。
言語ターゲティングでは、選択した言語を利用しているユーザーサイトで広告を発信するよう設定できます。
ターゲティングがシンプルな理由は、Googleアプリキャンペーンが機械学習を活用しているためです。
広告配信は、設定した予算やコンバージョンの目標に基づき、自動的に最適化されます。
そのため、担当者が細かなターゲティングを行わなくても、効果的な広告配信が可能です。
課金方式
Googleアプリキャンペーンは、クリック課金制です。
この仕組みでは、広告がクリックされるたびに料金が発生するため、単に閲覧されただけでは費用がかかりません。
これにより、興味の薄いユーザーによる単なる視聴にコストがかからない点がメリットといえます。
さらに、クリック課金制は、実際に広告に反応したユーザー数に応じて料金が発生するため、費用対効果を明確に把握できる点が大きな利点です。
ただし、アプリキャンペーンでは、配信しただけで広告が必ず表示されるわけではない点に注意が必要です。
Googleはオークション形式で広告を評価し、アプリの内容や広告アセットの関連性に基づいて表示の有無を決定するため、他の広告が優先されることもあります。
目標設定
Googleアプリキャンペーンでは、キャンペーンの目的に応じて以下のような目標を設定できます。
- アプリインストール数
- アプリエンゲージメント
- アプリの事前登録(Androidのみ)
アプリをリリースしたばかりなら、アプリインストール数を目標設定にするのがおすすめです。
アプリリリース前にアプリを事前登録し、認知度を高める広告を出す場合は、事前登録数を目標にするケースもあります。
Apple Search Ads(ASA)との違い
Apple Search Adsは、Apple Store内の検索に連動する広告形式です。
ASAには「Basic(ベーシック)」と「Advanced(アドバンスド)」の2種類があります。
Basicは手軽に利用できる反面、細かい設定やデータの保存機能がありません。
そのため、広告運用を本格的に行う場合はAdvancedを選ぶことをおすすめします。
Googleアプリキャンペーン広告とASAの主な違いは以下の通りです。
Googleアプリキャンペーン広告の特徴
- Googleが自動で広告の最適化を行う
- YouTubeなど複数のプラットフォームに表示されるため、露出が多い
- 幅広いターゲット層に広告を届け、認知度を向上させやすい
- 一般的にインストール単価が安い
- 検索結果で1位や2位に表示される
Apple Search Ads(ASA)の特徴
- 詳細な設定を行うことで効果的な広告運用が可能
- 検索意図に合った広告が表示されるため、インストール率が高い
- 一般的にインストール単価は高め
広告運用の経験が浅く、シンプルな手順で広告を始めたい場合はGoogleアプリキャンペーンを利用するとよいでしょう。
一方で、運用経験があり、細かい設定を駆使して高い成果を目指したい場合にはASAが適しています。
それぞれの特徴を踏まえ、目的に応じた適切な選択をしましょう。
Googleアプリキャンペーンの入稿規定
Googleアプリキャンペーンでは、画像、動画、HTML5をそれぞれ20個まで追加ができます。
どの広告素材でも、入稿規定を守る必要があるため、確認しておきましょう。
画像 | ファイル形式:JPGまたはPNG 最大サイズ:5MB アスペクト比ごとの最小・推奨サイズ ・1:1 最小200×200、推奨1200×1200 ・1.91:1 最小600×314、推奨1200×628 ・4:5 最小320×400、推奨1200×1500 |
動画 | あらかじめYouTubeにアップした動画を登録する |
HTML5 | ファイル形式:ZIP 最大サイズ:5MB 推奨サイズ ・480×320 ・320×480 ・300×250 ・320×50 |
Googleアプリキャンペーンが掲載される場所
googleアプリキャンペーンが掲載される場所は以下の4つです。
- Google Play
- Google検索
- Googleディスプレイネットワーク
- You Tube
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.Google Play
Google Playでは、次の場所に広告を掲載できます。
- Google Play内の検索結果
- トップページの「おすすめ」
- 「おすすめのアプリ」「このアプリに関連」など
Google Playはアプリをダウンロードするために多くの人に利用される窓口といっていい場所なので、必ずこの掲載面はおさえておきましょう。
Google PlayはAndroidユーザーに利用される場合が多いため、配信面もAndroidに設定しておくと効率的です。
2.Google検索
Google検索で、ユーザーがアプリやカテゴリに関連する語句を検索すると、その検索結果に広告が表示されます。
検索ネットワークは、多くのユーザーが日常的に情報を探すために利用するサービスです。
検索しているユーザーは自発的に行動しているため、関連性の高い語句に基づいた広告を表示することで、クリックされる可能性が高まるでしょう。
3.Googleディスプレイネットワーク
Googleディスプレイで広告が掲載される場所は以下の通りです。
- Gmail
- 各種アプリ
- ニュースサイトやブログなどのモバイル向けウェブサイト
広告の掲載先はGoogleによって自動で調整され、アプリのアイコン、名前、画像、動画などの素材が表示されます。
4.You Tube
YouTubeでは、関連性の高いページやコンテンツに広告が掲載されます。
Googleが広告のクリック率やアプリのダウンロード、事前登録につながる最適な場所を自動で選定し、動画配信画面下の広告枠など、目立つ位置に表示してくれます。
アプリの認知度向上を目的とする場合、YouTubeに広告を配信できるアプリキャンペーンを活用することで、効率的に多くのユーザーへ情報を届けられるでしょう。
Googleアプリキャンペーンのメリット
Googleアプリキャンペーンには、手間をかけずに広告を配信できることや、最適な掲載場所を自動で選定してくれるメリットがあります。
以下で詳しく確認していきましょう。
少ない手間で広告を配信できる
Googleアプリキャンペーンの大きなメリットの一つは、少ない手間で広告配信が可能な点です。
通常、広告キャンペーンではターゲティングや掲載場所の設定、素材の最適化など、複雑な工程が必要です。
しかし、Googleアプリキャンペーンでは、広告主が用意するのはアプリの情報や簡単な広告文、画像、動画などの素材のみです。
設定の際の担当者の負担を減らせるでしょう。
機械学習によって最適化できる
Googleアプリキャンペーンは、機械学習によって広告配信の最適化が行われる点もメリットです。
広告予算の配分や掲載場所の選定もリアルタイムで調整されるため、効果を最大化しつつ効率的な運用ができるでしょう。
ユーザーの行動データや過去のパフォーマンスを分析し、最適な広告を適切なタイミングで配信するため、配信後の手間も少なく済みます。
Googleアプリキャンペーンのデメリット
Googleアプリキャンペーンには、配信できない広告枠があることや、詳しいデータは把握しにくいデメリットもあります。
以下で確認しておきましょう。
配信できない広告枠もある
Googleアプリキャンペーンでは、以下の広告枠には配信できません。
- Apple Storeの検索結果
- YouTubeの「TrueView」
YouTubeやGooglePlayなど多くの掲載面に配信できるものの、利用できない広告枠があることも知っておきましょう。
詳しいデータを得るのは難しい
Google広告のアプリキャンペーンでは、詳細な設定をGoogleが自動で行い、機械学習で広告配信を最適化する仕組みが大きなメリットです。
しかし、これにより広告配信に関する詳しいデータを取得できないというデメリットも生じます。
主なデメリットとしては以下の2点が挙げられます。
- 自動最適化により、運用担当者が現状や課題を把握しにくい。
- キーワード単位での効果測定ができず、成果を生む要因や適切なキーワードに関する知見を得られない。
配信の手間を削減できる反面、運用ノウハウが蓄積しにくい点は課題といえるでしょう。
Googleアプリキャンペーンの設定方法は?
ここからは、Googleアプリキャンペーンの設定方法を紹介します。
手順は以下の通りです。
- Google広告にログインする
- キャンペーンのタイプを選ぶ
- 広告を設定する
- 予算を設定する
- 広告文を作成する
- 設定した情報を確認する
設定方法の詳細を以下で紹介します。
1.Google広告にログインする
まずはGoogle広告のアカウントにログインします。
画面上部にある「新しいキャンペーンを作成」をクリックしましょう。
2.キャンペーンのタイプを選ぶ
次に、キャンペーン目標の選択画面が表示されます。全部で8つあるGoogle広告キャンペーンの中から「アプリのプロモーション」をクリックします。
3.広告を設定する
広告運用の目的を選択肢から選択します。AndroidとiOS、どちらのアプリなのかも選択します。
その後、キャンペーン名、対象地域、ユーザーの言語を選択しましょう。
4.予算を設定する
予算と目標インストール単価(いくらで1インストールを獲得したいか)を記入します。
5.広告文を作成する
実際表示させる広告文や画像などを、こちらに設定します。
入稿規定を守って設定しましょう。
6.設定した情報を確認する
最後に、これまで入力した情報を確認します。確認後、広告が自動で出稿されます。
インストール数やインストール単価などの指標は、Google広告のトップ画面で確認が可能です。
Googleアプリキャンペーンを効果的に行うポイント
Googleアプリキャンペーンを効果的に行うには、動画の質を上げてアピールしたり、定期的に分析を行ったりするのが有効です。
効果的に行うポイントを4つ紹介するので、運用の参考にしてみてください。
動画や画像の質を上げ強くアピールする
Googleアプリキャンペーンを効果的に運用するためには、動画や画像の質を高めることが重要です。
視覚的な要素はユーザーの注意を引き、アプリへの関心を高める大きな要因となります。
特に、動画や画像が鮮明で魅力的であれば、クリック率やインストール率が向上するでしょう。
アプリの特徴や利便性を簡潔かつ魅力的に伝えるために、ターゲットユーザーに合った明確なメッセージを盛り込み、視覚的にインパクトのあるデザインを心掛けることが大切です。
見出しや説明文を丁寧に作成する
Googleアプリキャンペーンを効果的に運用するためには、見出しや説明文を丁寧に作成することが重要です。
広告の見出しや説明文は、ユーザーの関心を引くための第一歩です。
簡潔で分かりやすい言葉で、アプリの特徴や利点を伝えることが求められます。
特に、インストールの決め手となるポイントを強調し、ユーザーが「試してみたい」と思えるような内容にすることが大切です。
良い見出しや説明文は、クリック率やコンバージョン率を高め、広告の効果を最大化するための鍵となります。
レビューを獲得する
Googleアプリキャンペーンを効果的に運用するためには、レビューを獲得することが重要です。
ユーザーのレビューは、新規インストールの決定要因となることが多いため、良い評価を得ることがアプリの信頼性向上につながります。
アプリを使用した後にポジティブなフィードバックを促すような仕組みを導入することが有効です。
また、ユーザーの意見や改善点を反映させることで、より良いアプリ体験を提供し、さらに高評価を得やすくなるでしょう。
定期的に分析を行う
Googleアプリキャンペーンを効果的に運用するためには、定期的な分析が欠かせません。
キャンペーンの進行状況やパフォーマンスを確認することで、どの広告が効果的か、どのターゲット層にアプローチすべきかが明確になります。
特に、クリック率やインストール数、ユーザーの行動データを分析し、改善点を見つけていくことが重要です。
分析結果を基にキャンペーンを最適化することで、費用対効果を高め、目標達成に向けた成果を最大化することができるでしょう。
Googleアプリキャンペーンを活用しよう
Googleアプリキャンペーンはアプリの認知度を向上させたりダウンロード数を増やしたりするために効果的な広告配信です。
AIによって広告が最適化されるため、担当者の負担を少なく広告運用を行うことができます。
ただし、詳細なデータを得にくいデメリットもあるため、デメリットも把握したうえで効果的に運用を行いましょう。
無料相談