
Meta(Facebook)広告のリターゲティングとは?概要・メリット・設定方法から成功させるコツまで!
2025/02/27 WEB広告「Meta(Facebook)広告でコンバージョン率を高めたい」
「CPAを低く抑えたい…」
今回は上記の悩みを持つ方にオススメの記事です。
Meta(Facebook)広告のリターゲティング機能は、自社商品を少なからず認知しているユーザーに広告を配信できます。
そのためコンバージョン率を高める要因にもなり、既存顧客へのアピールもできる優れた機能です。
そこでこの記事ではMeta(Facebook)広告のリターゲティングについての概要から、成功させるコツまで解説します。
Meta(Facebook)広告を運用している方はもちろん、広告効果が停滞している方にも有用な内容となっているので、ぜひご覧ください。
目次
Meta(Facebook)広告のリターゲティングとは?
Meta(Facebook)広告のリターゲティングとは、以前自社サイトに訪問したユーザーをメインに、ウェブサイト以外にもアプリ活動・顧客リスト・動画視聴・Instagramアカウントのエンゲージメント・リードフォーム・Instant Experience・ショップ・イベントなど、Metaソースなどへ再度広告を配信する機能です。
現実世界に置き換えればカンタンで、あなたがパン屋に訪れて美味しそうなクリームパンを見つけたとします。
しかしその時はお金を持っていなくて、諦めました。
その数日後、以前入店したパン屋のチラシが電柱に貼ってあれば「前行ったところだ、お金あるから今日クリームパン買いに行こう」となる可能性もありますよね。
これがリターゲティング機能です。
リターゲティングで広告配信をする対象は一度サイトに訪れたユーザーなので、少なからず商品に対する興味や認知度はあるでしょう。
そのため何も商品を知らないユーザーに広告を配信するより効果が期待でき、コンバージョンを高める要因にもなります。
なおMeta(Facebook)広告のリターゲティングには2種類の配信方法があるため、下記から紹介します。
種類
- 通常のMeta(Facebook)広告のリターゲティング
- Meta Advantage+ カタログ広告
Meta(Facebook)広告のリターゲティングの種類は上記2つです。
通常のMeta(Facebook)広告のリターゲティング
一つ目は通常のMeta(Facebook)広告です。
通常の投稿と同じ配信場所に表示され、インプレッション課金です。
課金方式はインプレッション課金のほか、クリック課金・動画再生・アプリインストール・いいねなどです。
他の広告媒体によくあるクリック課金が使用可能なのは、キャンペーンの目標が「トラフィック」の場合など、稀なケースです。
Meta Advantage+ カタログ広告
もう一つがMeta Advantage+ カタログ広告です。
Meta Advantage+ カタログ広告は事前に商品リストを作成し、ユーザーに合っている商品の広告を配信するタイプとなります。
Meta Advantage+ カタログ広告の課金方式もクリック課金のほか、インプレッション課金・動画再生などです。
Meta(Facebook)広告 リターゲティングの主な配信先
Meta(Facebook)広告でリターゲティングを利用した場合の配信先は、主に下記の4つです。
- Messenger
- Audience Network
- Threads
基本的にMeta社が運営している媒体に配信されます。
なおAudience NetworkとはFacebookと連携しているメディアのことです。
具体的なメディアは公表されていないものの、ジモティー・食べログなど比較的有名なサイトが多い傾向にあります。
そのためFacebook・Instagramを利用していないユーザー層にも広告を配信することができ、幅広い層にリーチすることができます。
Meta(Facebook)広告 リターゲティングで配信できるユーザーの種類
Meta(Facebook)広告のリターゲティングでは「一度サイトに訪れたことのあるユーザー」の中からさらに絞り込むことが可能です。
たとえば商品A・B・C・Dのページが4つあり、「商品Aのサイト」に訪れたユーザーがいたとします。
もしリターゲティング機能を利用して広告配信をするなら「商品B」ではなく「商品A」の広告を配信したいですよね。
Meta(Facebook)広告のリターゲティングなら、上記の場合「商品A」の広告を配信するよう設定することが可能です。
ユーザーを絞り込む設定は3つあるので、下記からそれぞれ紹介します。
ウェブサイトにアクセスしたユーザー
ウェブサイトに訪れたことのあるユーザーすべてが対象となるリストです。
商品が1つしかない場合に効果的ですが、複数の商品がある場合はオススメできません。
たとえば電動工具販売のウェブサイトで、インパクトドライバーが欲しいユーザーに大工道具の広告を配信しても「いや、別にいらない」となりますよね。
もし複数の商品を販売している場合は、下記の設定がオススメです。
特定のウェブページにアクセスしたユーザー
商品が複数ある場合は、特定のウェブページにアクセスしたユーザーを設定しましょう。
たとえば「商品A」のウェブページに訪れたユーザーに「商品A」の広告を配信することができます。
ウェブサイトに滞在した時間別のユーザー
上記2つの設定と異なるのが、こちらの「ウェブサイトに滞在した時間別のユーザー」です。
ウェブサイトに滞在した時間の長いユーザーに絞り込んで広告を配信でき、購買意欲が高いと思われるユーザーへ広告を配信することができます。
Meta(Facebook)広告のリターゲティングを行うメリット

ここからは実際にリターゲティングを行うメリットについて解説します。
ユーザーへ再度アプローチが可能
リターゲティングの最大のメリットが、一度サイト等に訪れたユーザーへ再度広告を配信できる点です。
以前サイトへ訪れたユーザーに広告を配信するため、自社の商品に興味を持っている可能性は高くなります。
そのため何も商品について知らないユーザーへ広告を配信するよりも効果が期待でき、コンバージョンを高めることも期待できるでしょう。
ターゲットの絞り込みが可能
先ほど紹介したようにMeta (Facebook)広告のリターゲティングでは、ターゲットを絞って配信することも可能です。
たとえば、
- 特定のページに訪問したユーザーに広告を配信
- コンバージョンしたユーザーを除外して配信
など配信先のユーザーを細かく設定できるため、費用対効果を高める要因になります。
優良顧客へのアピールが可能
リターゲティング機能を利用することで、すでに自社商品を購入しているユーザーをターゲットに広告を配信することもできます。
たとえば新商品の広告を配信することで既存の顧客へアピールもでき、ユーザーをつなぎ止めるきっかけにもなるでしょう。
コンバージョン率が高い
繰り返しになりますが、リターゲティングは一度サイトへ訪れたユーザーに広告を配信する機能です。
そのため通常の広告よりもコンバージョン率が高くなる傾向にあり、費用対効果も高い傾向にあります。
Meta(Facebook)広告のリターゲティング設定を行う方法
リターゲティングの設定方法は、
- ピクセルを作る
- オーディエンスを作る
- キャンペーンを作る
- 広告セットを作る
- 広告を作る
上記の手順で進めていきます。
まずはピクセルを作るところから解説するので、一緒に見ていきましょう!
ピクセルを作る
リターゲティング機能を使用するために重要なのがピクセルの作成です。
ピクセルはユーザーの行動を把握できるツールのようなもので、自社サイトへピクセルを設置する必要があります。
- ビジネスマネージャを開く
- ビジネス設定から「データソース」→「ピクセル」→「追加」の順番で選択
- ピクセルの名前とウェブサイトのURLを入力
- 「ピクセルを今すぐ設定」を選択
- 「手動でピクセルコードをウェブサイトに追加」を選択
- 表示されたコードをコピー
- ウェブサイトのHTMLに貼り付ける
ウェブサイトのHTMLに貼り付ける場所は、すべてのページの<head>内となります。
次にリストの作成方法です。
オーディエンスを作る
ここで行う設定は、どのようなユーザーに広告を配信するかです。
たとえば自社サイトに訪れたユーザーすべてに広告配信するか、特定のページに訪問したユーザーに配信するかなどの設定ができます。
- 広告マネージャへアクセス
- 左上の三本線より「オーディエンス」を選択
- 「カスタムオーディエンスを作成」を選択
- 「ソースを選択」から「ウェブサイト」を選択
- イベント・リテンション・任意のオーディエンス名を入力
イベントの部分で、
- ウェブサイトにアクセスしたユーザー
- 特定のウェブページにアクセスしたユーザー
- ウェブサイトに滞在した時間別のユーザー
上記3つの中から選択しましょう。
商品が一つしかない場合はウェブサイトにアクセスしたユーザーを、複数の商品がある場合は「特定のウェブページにアクセスしたユーザー」がオススメです。
なお、リテンションとはリストに残る日数を指します。
後述しますがリターゲティング機能を利用する場合、どのユーザーに広告を配信するかをリスト化することで効果的な配信ができます。
その中で作成した条件に当てはまるユーザーが、リストに残る日数を設定するのがリテンションです。
たとえばリテンションを50日とし「特定のウェブページにアクセスしたユーザー」という条件にした場合、50日後を過ぎたユーザーはリストから削除されます。(リテンションの上限日数は180日です)
リストの作成
この段階で広告を配信するユーザーのCSVリストを作成しましょう。
たとえばコンバージョン済みのユーザーを除外したリストを作成することで、効果的な広告配信が見込めます。
具体的な作成方法ですが、Excelに対象ユーザーのメールアドレスを下記のように入力します。
| 〇〇〇@fb.com | |||
| 〇〇〇@fb.com | |||
| 〇〇〇@fb.com | |||
| 〇〇〇@fb.com |
リストが完成した後は、カスタマーリストの作成です。
「カスタマーリスト」から「顧客リストの追加」内に、リストのアップロードを行いましょう。
その下に「オーディエンスに名前を付ける」という項目があるので、どのようなリストかわかる名前をつけてください。
キャンペーンを作る
ここまで来たら、次はキャンペーンの作成です。
つまり配信を行う設定となります。
- 広告マネージャより「新しいキャンペーンを作成」を選択
- キャンペーンの目的を選択
- キャンペーンの名前を入力
- カスタムオーディエンスより作成したリストを選択
その後は通常のMeta(Facebook)広告の配信方法と同じです。
Meta(Facebook)広告でリターゲティングを成功させるコツ
ここからMeta(Facebook)広告でリターゲティングを成功させるコツを3つ紹介します。
ターゲットを広げ過ぎない
広告を配信するのであれば、たくさんのユーザーに届けたいと思うのは当然です。
しかしながらターゲットを大きく広げた場合、購買意欲が高くないユーザーにも広告配信される可能性が高まります。
結果的に費用対効果も悪化し、コンバージョン率も低くなる可能性があるため、ターゲットは広げ過ぎないよう調整しましょう。
広告クリエイティブの改善
広告のクリエイティブの改善も大切です。
すでに商品を購入したことのあるユーザーに広告配信する場合でも、同じクリエイティブの広告が配信されると飽きてしまいます。
そうならないようにいくつかのクリエイティブを作成し、ユーザーの反応をテストしつつ異なったクリエイティブを配信しましょう。
ランディングページの改善
いくらリターゲティングを利用してユーザーに広告を配信しても、肝心のランディングページでユーザーの背中を押せなければ意味がありません。
そのため広告のクリック率を改善するのと同時に、ランディングページもPDCAを回して改善を行いましょう。
Meta(Facebook)広告のリターゲティング機能が向いているケース
Meta(Facebook)広告のリターゲティング機能は、当然ながらMeta(Facebook)広告を利用している方です。
その上でコンバージョン率が停滞している場合や、CPAを抑えたい方に向いている機能となります。
なお、CPAとは顧客獲得単価という意味です。
広告によって誘導したユーザーがアクションを1回起こす時の費用となり、低く抑えることで費用対効果を高めることができます。
また、リターゲティング機能は検討期間が長い商材を扱っている場合にも有効です。
たとえば車や不動産などユーザーが購入するまで時間のかかる商材を指し、タイミング良く広告配信ができればコンバージョン率UPにつながります。
まとめ
今回はMeta(Facebook)広告のリターゲティング機能について解説しました。
ウェブサイトに訪れたユーザーに絞った広告配信ができるため、通常の広告よりもコンバージョン率が高まり、CPAの低下も見込めます。
ただしどのような広告でも同じですが、絶えずPDCAを回して費用対効果を高めることも大切です。
広告は一度配信すれば終わりではなく、泥臭くABテストや分析・改善を地道に行う必要があります。
ぜひ今回紹介したリターゲティング機能を活用し、コンバージョン率UPを目指してください。
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